真宗大谷派 全国青年研修会…

 おおよそ一年掛けて準備を進めてきました研修会が今日終了しました。

 以下は、その呼びかけ文です。

  
  テーマ「国境でクニを考える」―いのちの渦―

 国境は、人を規定し疎外します。その線は目には映りませんが、地図には描かれているのです。人間の利害によって線引きされた世界は、地獄(自我に立ち他を支配する)餓鬼(自我を主張し他をのみこむ)畜生(自立することなく他に隷属する)でしかありません。
 千島列島の歴史は、まさに三悪趣の具体像です。歴史的・政治的な国境線の変動に振り回され、今もなお中間ラインという名の国境線において生命すら奪われています。そして、その歴史の中で故郷と生活を奪われ翻弄されつづけた元島民やアイヌ民族の人々がいたのです。
 アイヌ民族は北海道、樺太、千島列島を「アイヌ・モシリ(人間の大地)」と呼び、大地と親しみ、その大地の恵みを糧に生きてきました。そこには地球に線を引くことや土地を占有する考えなど持たなかったのです。
 あるアイヌ民族の方は「国境はむごい壁」と語り、現在千島に暮らすロシアのある女性は「悲劇をくり返さないで」と語られています。
 三悪趣にあって願いをもって生きるものを生み出していこうとする願心こそ法蔵魂であるならば、その願心によって厭われる世を見定め、なお願いを持って生きんとする力を賜ることが求められています。
 我々のありようが、千島列島の歴史とそこに生きた人々に問われていることを学び、更には、厭うべきクニと真に求めてやまないクニとは何かを自らに問う研修会としたいと思います。


 5月9日より11日まで根室別院を会場に全国から50名を超える人達が集まりました。

 私は…

 参加できなかったのです…(どうしても叶わず残念です)

 でも、仲間が研修会の様子を記録してくれたようなので雰囲気は味わえそうです。

 参加できずに心苦しく複雑な心境ではありますが、この研修会に携わった全ての人に感謝です。

 
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
本当に残念でしたね ()
2007-05-15 23:06:24
とても心に残る研修でしたが住職さんの問題提起が聞けず残念でした。でも変わりに提起されたNさんと色々お話できたことは良かったです。ただフィールドワークでのできごとは、矢でいられて、もがき苦しんでいる隣人の叫びに耳を塞ぎ、更に無自覚、無邪気にこの国が抱える剥き出しのエゴを突きつける側の者としてそこにいた事、忘れられません。人になったり、鬼になったり…
 この国に真に生きようとすれば、この永遠のジレンマの中でそれを意識の中に掬い取る存在として私達が願いを因として慟哭を生きるしかないのかもしれない。
 
 
 
風さんえ (住職)
2007-05-16 14:33:57
根室研修ご苦労様でした。

参加できなくて、本当にゴメンなさい。

参加された人達それぞれに思いを抱き、感じられた研修であったように思います。

数名の方に参加された感想を伺いましたが、言葉にすることに苦慮されていました。それは問題の重さと感じられたことの深さなのだと思います。

ただ、この研修で終わりにはしたくないですし、やり残したこともありますので、今後も何らかの形で学習していけたらと思っています。

またヨロシクお願いします。

風さんのコメント、胸が熱くなりました。

ありがとうございます。
 
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