このシリーズ展で、今迄では一番充実していましたね。
土本周平のトルソ3 を始め、出品作3点は、どれも秀作でした。 彼は、いま、市内の中学で美術担当教諭をしています。が、高校まででは、小生の教室へ小学校から高校まで通っていました。 美術協会長をしてくれている荻野君の彫塑は、手堅いものです。
何より感心したのは、仲田軍兵さんの3点の彫塑でした。 基礎的なデッサンなしに、木彫の延長で、「彫塑」の所為に入って行った志向の強さに感心してしまいました。
ただ、私の好みでは、弁柄の赤は、普通の弁柄の重い色が好きですし、古代呉須風の藍は、その重さが好いように思うのですが素人だからでしょうか? 戸田さんのこのテーマの展開は、どんどん「頭の中」で、深みに嵌って行っていますね。 染織は、いろんな作家の誰もが、こんなところで落ち着くのでしょうかね。