五木寛之「新老人の思想」を
謙虚に読み始めました。 「逝き時」があるというのです。
100歳以上の長寿者が何万人にもなったのですが、80%が「寝たきり」だという。 本当に生きていると言えるのだろうか? という問いに始まって、年齢の呼び名まで「喜寿・米寿・白寿・傘寿」などがごく当たり前の現在と、全く意味が変わってしまったというのです。
そう、誰もが「還暦」まで目出度く元気でいられたと祝っていた時代は、とうの昔の話になって仕舞っている。 しかも「新老人」を、五つのタイプに分けて解説しているのです。
Aタイプ/肩書き指向型。Bタイプ/モノ志向型。Cタイプ/若年志向型。Dタイプ/先端技術志向型。Eタイプ/放浪志向型。に分けられるともいうのです。
関西の文化人藤本義一の逝き方が素敵だったのではないか? 往き時を心得た79歳の享年だったと締め括っています。 平明な文章や、考え方を「語り言葉」のように沢山の本にしてきた作家です。 共感しながらほとんど全部読んだような気がします。
そうだ、「行き時」があるのだと思いながら79歳と言うともうほとんど時間が無い。 「やっぱり生涯現役・田舎絵描き、子供のアトリエ運営」でいくしかないな。 全力投球で今日も行こうと、少し以前の作品を掲載して見ました。
100号・20号・B3の風景スケッチまで…。 懐かしいだけではなく、「良くやっている」と思う作品ばかりをat randomに…。