常楽院

福島県南会津町 真言宗

四十九日のお団子

2013-03-02 | Weblog
3月に入り、昨日は春一番も吹いて暖かい日でした。先日の風で駐車場に沢山の杉の葉が落ちたので掃き集めたり、本堂の屋根と軒下の雪がついてしまったので、それを切り離して雪の整理をしたりしたのに、なんとなんと、今日は吹雪。
そんな悪天候の中、今日はNさんの四十九日でした。
本堂でお参りをして、客殿で故人を偲んで会食と言うことで、唐紙を外して部屋を広くし、掃除をし、お茶の準備をし、花を飾ったり等々、昨日から大忙し。

今日は朝からお団子つくり。
「自分の家では団子を作れないので、お寺で作って欲しい。」と、Nさんの旦那さんが団子の粉を持ってこられたのです。
私はちょっとビックリ、と言うのは、この辺では供養のお団子は心を込めて自分のお家で作るのが普通だからです。
でも、都会では仏様にお供えする団子もお店で売っているんだよね。
と考えれば、必ずしも家族が作らなくてもいいのか。
と言う訳で私が作ることにしました。

そこで何個作ればいいのか?と考えてしまいました。
今までも仏様にお団子を作ってお供えしていました。仏教の六道(地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上界)の6個や、13仏に合わせて13個作っていましたが、あまり気にしませんでした。
でも、よその家のものを作るのだからきちんと作らなければと思い、ちょっと悩みました。
住職に確認したら、「この辺では、供養して下さる人に故人を偲んで食べてもらうので、だいたい人数分作るよ。」と言われ、それでも何となく納得できなくてパソコンで調べてみました。
参考にしたのは、だんごや萌音松江店のホームページです。
四十九の餅と言うことで紹介がありました。
四十九の餅は人間の大骨と血肉を表しており、滴中陰を過ぎると中有から他界に移る死者の五体五輪を、これらの餅で支え助けると言われている。
また、死者が地獄などの世界に行ったとき、手足等身体のあちこちに釘を打ち込まれるので、この四十九日餅を作って地獄の冥衆(鬼類)に献ずることによって、釘が餅に当り、死者が苦痛を受けずにすむ。
或いは、四十九の小餅は参会者や親族に配って食べてもらうことで、死者の身体の節々に打ち込まれた釘が抜けるとも言われる。
と言うことで49個作ることに決めました。


Nさんはいつも静かにわらっている穏やかな方でした。お釈迦様の団子まるめの時も来てくださっていました。
Nさんの笑顔を思い出しながら49個の団子を心を込めて作ってお供えし、皆さんに食べていただきました。

四十九日のお団子の意味を初めて知りました。勉強不足ダーーーー

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1 コメント

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啓蟄 (あやなみさん)
2013-03-03 21:16:33
啓蟄が近づくにつれ、日増しに春めいて来ましたね^^
なるほど49個のお団子ですか・・その様な謂れが・・。
幾つになっても、その場面に出会わないと、わからぬもの。そんなものです。
 
 このところの暖かさで、浜は花粉がブンブン~~:)
筋金入りの花粉症の身としては辛い季節、こればかりは、
いくら御真言を唱え奉っても、お唱えしているときはよいのですが、治ってはくれませぬ・・。

 さて、我が家の可愛い蘭ちゃんたち、春が来たと思ったのか、慌てて、冬咲きのミニカトレア、コスモアロハやスイートバレンタインが咲きだして、ちょっとキツイ香りをふりまいています♪

 49日のお団子、はなくそ団子、お彼岸の牡丹餅と団子をつくる日々が続きますね。常楽院団子を編み出したりして!?

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