最悪期まであと2年! 次なる大恐慌―人口トレンドが教える消費崩壊のシナリオハリー・S・デント・ジュニアダイヤモンド社このアイテムの詳細を見る |
派手なタイトルだが、各国の経済成長について、人口経済学の視点から割と真面目に予測した書だ。
「老いていくアジア」や「人口経済学」といった良書があるので、割と知っている人も多い考え方だと思う。
簡単に言えば、生産年齢人口の割合が高くなっていく間(人口ボーナス期)に工業化が進むと
経済は急速に発展し、割合が減少に転じると長期的な低迷に入るというもの。
本書はこれに世代ごとの支出の波を重ねることで、より突っ込んだ予測を立てる。
あくまで一つの観点に過ぎないのだが、20年前に日本の凋落を予想している点は評価していいだろう。
また、本書の言う「支出の波」とダウ平均がこれまでのところ、きれいに一致しているのも事実だ。
では、本書の描く近未来はどういったものか。
先進各国のベビーブーム的世代が支出ピークを過ぎることで、デフレが各国の基調になるとする。
日本こそ先進各国の未来図というわけだ。
日経平均株価は1990年から2003年にかけて家計消費と同様に右肩下がりのトレンドを
描いていたが、この間の下落率は80%にも達した。つまり、米国のベビーブーム世代
によるバブル・ブームは、たとえ原油高や信用危機、住宅バブルの崩壊などが
起こらなかったとしても、ほどなく終わる。
欧米諸国にとって日本は、株式と不動産のバブルが縮小すれば何が起こるかという
格好の見本なのである。
一方、21世紀が人口増加率の高いアジアの世紀になることは間違いないが、中国の覇権は長くは
続かない。一人っ子政策のせいで人口ボーナスがあと数年で終了し、先進国化する前に失速するためだ。
本書の予測では、21世紀後半に経済チャンピオンの地位に就くのはインドである。
個別の主要国の予測も載っているのだが、(今のままなら)日本の未来ははっきりいって暗い。
ただし、その頃にはロシア、イタリア、ドイツ、スペインといった茶飲み友達が出来ているので、
寂しい老後ではないだろう。
余談だが、この手のパニック本というのは不況時には平積みになっているものだ。
内容はピンキリなので、出版社と著者(訳者)名を参考にするといい。
両方聞いたこと無い名前だとパスした方が無難だろう。
まぁ推論という事なら、論理的な説得力はありますね。
でも、風が吹けば桶屋が儲かるとは誰も思っていないと思いますよ。
ですよね。ここに紹介されたので見てみます
20年後、夕張とJALがポコポコ生まれる日本で行政サービスのアウトソーシングや
民間警備をしたいと漠然と考えている大学生なのでこれは読んでみたい
うー自信がない
それが本当なら危機に乗じて荒稼ぎせねば。
本当ならねえ・・・
良いのでしょうか?
それにより富の偏在が発生しますが、国・権力による「利益の再分配」によって、民衆の不安を減少させることが社会の安定につながりました。
縮小均衡社会になりつつある現在は状況が変わっています。
全体合計のプロフィットがプラスにならない状況下では利益の再分配なんて出来ません。
むしろ「損失の再分配」をしなければならない状況です。
つまり、社会のためにあえて「全員に多かれ少なかれ不利益の発生する」施策を行わなければいけないのかもしれません。
しかし、それを推進する立場になると、選挙に落ちる確率はかなり高くなります。
代議士たちも頭で分かっていたとしても、公式な場では怖くて言えないでしょう。
民主主義の難しい一面ですね。
>余談だが、この手のパニック本というのは不況時には平積みになっているものだ。
去年あたりは「ドル崩壊」「アメリカの没落」みたいな本が山盛りになっていますが、ずいぶん少なくなりましたね。
浜○子氏がヨーロッパ本を出したようで、次の流行は「欧州崩壊」でしょうか(笑)。
パニック本は「筆の早い学者の格好のお小遣い稼ぎ」のように思える今日この頃。
「辞めた若者はどこへ行ったのか―アウトサイダーの時代」を購入し、読み始めました。
ただ一言好きです。
そこで聞いてみたいのですが
昭和的価値観人間と平成的価値観人間で討論をした時
きっと議論は平行線を辿る一方だと思います。
この場合、平成的価値観の人はどういう行動を取るのが一番だと思いますか?
僕はお互い論点が違うのだからただ時間の無駄でスッパリきり上げたというか討論を辞めた方がいいと考えているのですが。
日本の景気なんてものはもうよくなんてならないんだよということですが、景気が悪い子供ができない結婚しない程度の話ですむのは大したものです。
今の20代みていると皆地に足つけてしっかりしていると思いますよ。
良いのでしょうか?
徹底した規制緩和と民営化と財政再建を全部同時に。でもそれでも金足りないだろうから社会保障カットと地方切り捨て都市への移住も。左巻きの方々は反対しそうだけど、中国共産党のお墨付き政策ですから。
>きっと議論は平行線を辿る一方だと思います。
同感。ただ、既得権抜きに合理的に考えれば正論はひとつ。20代の団塊世代をタイムマシンで現代に連れてきたら、すぐ会社辞めると思うよ。
城先生の考える規制緩和路線は従来型小泉構造改革路線を継承しているのでしょうか?
それとも微妙なアクセントやかくし味の 味付けがあるのですか?
昔の人だから、その業界の仕事は全部してきたから、生産にかんしては、すべてしっていた。一度お客として会社と付き合いが会り、印象に残っている人だったので、すぐに思い出した。
ソコで色々話を聞いたら、会社を首になって、さてどうすると思っていたとき、タイへ指導に行かないか。月に80万でボーナス二月、住居、メイドつき、ただし日本人はいない。決断して、いき、ソコで会社を立ち上げ、其れで縁ができ、今では色々な仕事のアドバイザーをしている。
タイ語が話せるが彼は<日本では金はらっても、外国語は身につかないが、俺は外国でタダで身につけた。外国語はその国へいくのがいい。ただし誰も日本人がいないところでないと>と笑っていった。
<それは必死でおぼえた。何しろ言葉ができないと指導もできない。生活ができないからね。>
また、何でもいいから外国や他の会社へ行くといい。視野が断然広くなる。kenjiサンもいくといい。
という。もう定年ちかいですよというと、そんな事は関係ない、技術があればいい。それだけでいけばいい。といわれた。
とても76歳には見えなかった。
そのとき、15年前に誘われたが行かなかったというと、それは惜しかった。アノ当時は中古機械はどこにでもあり、ただ同然であった。業者も少なかった。いくらでもやれた。
今はもう駄目だけどもね。
そのとき、くず鉄の話が出て、<いま少し戻しているが二年まえは、最高だったから、くず鉄がかたずいた。><道路の放置してあった車もかたずいた><そうあれで、ミーンな「かたずいた。ゴミもね>
と答えた。
結局、放置自動車をかたずけたのは、ゴミ処理ではなく、経済の仕組みが働いて、税金もつかわず、かたずいた。
今のわが国の政策は上記のような経済政策、もしくは経済の機能を無視して、経済対策を立てるから、お陀仏ではないか。
派遣の問題でも法律で規制しようとするから。もしくは、法律を制定すれば、解決がつくと思っていることが問題で、派遣の経済的仕組みを、助長するように法律を制定すれば(それがどのようなものかはまた別)派遣問題は一つの解決をもたらすのではとおもう。
これから誰も直面した事がない問題にであう。
まずその事始は子供手当てと2009年度の税収欠損をどのようにするかだろう。多分10兆は出る。
多くの人々の真の姿が見えることになる。
kenjiは一寸、怖いと思っている。無知の癖にそれに立ち向かわなければならない人がいるということである。来る事態に対してではなく。
良く日本の個人金融資産は1400兆円とか、高齢者が平均2000万円金融資産を持っていると言います。しかしこれはその所有者の出費とセットで考えたら・・・それこそ「日本国のB/S」レベルで公正価値評価したら、実はほとんど価値が無いものです。
60歳の定年退職者が一人いるとして、彼の貯金が2000万円、余命20年とした場合、これまでに積み立てた年金資産(支給予定額ではなく)を考慮しても、最低限生活で収支トントンぐらいでしょう。これに年金の積立額-支給額分のマイナスが存在するわけです。
すなわち、「日本国のB/S」に載る平均的60歳の貯金を載せようとすれば、同時に平均的60歳の死ぬまでの支出の負担も載せなければなりません。そして、平均的60歳+α団塊世代のFair Valueは、実はおそらくマイナスです。
だから、日本に金融資産が1400兆あるといっても、実はその公正価値は(高齢者の生活保障を考慮すると)現時点でほとんど無いんですね。この公正価値の評価を誤って、高齢者の資産が額面どおりにあるものと期待して経済成長できるなんて思ってると、とんでもないことになります。
一方で、政府はしっかりと何百兆もの借金を背負っているわけです。結局は城さんの仰るように、徹底した規制緩和と民営化と財政再建(増税・公共事業カット)、社会保障カットと地方切り捨て都市への移住をするしかないでしょう。でも後10年は、錯覚が続くんでしょうね。
でも平行線であっても、対立構造を顕在化させるというメリットはありますよ。
以前は世代間対立や正規と非正規の対立なんてないことにされていたんです。
対立構造が明らかにされて不利益を被るのは既得権者で、我々が不利益を受けることはありません。
ですので、たとえ平行線であってもどんどん対立を顕在化させていくのが勝利への道。
彼らが反撃してくれば我々の思うつぼです。さらに煽って対立をエスカレートさせ、争点化させましょう。
平行線なので議論に生産性はないですが、何か言ってみるというのもなにげに勉強になったりしますよ。
Jキャス↓
http://www.j-cast.com/kaisha/column/29sai/index.php
2ch↓
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/eco/1265475878/
中国の主要人口である農民戸籍は一人っ子政策の対象外であり、農民以外でもお金を払えば2人でも3人でもOKです。少なくとも、私がいる華南では、一人っ子政策は有名無実化しているようです。
また、国民皆保険がなく、高度医療が恐ろしく高いので、結果としての老人増加もさほどにはならないと予想します。つまり、中国の高齢化は「本書の予想」よりはゆっくりと進み、経済発展の期間ももう少し長く続くのではないかと思います。