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なんか使いづらいな・・・

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教員免許は本当に必要ないのか?

2009-09-20 10:17:54 | その他
民主党が教員免許制度の廃止を進めるらしい。
やめるならやめるでいいのだけど、こういう制度が導入された経緯と、
そして廃止した後の展望について、彼らはどう考えているのだろうか。

経緯については僕は理解している。
自治体や労組と仕事をする機会は結構あり、そしてその中には教職員組合も含まれる。
一部ではあるが、彼らの中には、一般常識からすると考えられないような
主張をする人がいる。

「能力によって差がつくのはおかしい。そんな制度では、生徒に顔向けできない」
「新自由主義による労働者の搾取には反対」etc…

能力による格差が歴然と存在し続けてきたのが人間社会だ。事実を否定してどうする。
また、何でも“新自由主義”ってつければ許されるという甘えも捨てろと言いたい。
そもそも公務員と市場なんて関係ないだろ。
「少子高齢化と成長力低下で税収が減ってきたから、これまでやりたい放題やって
きた君たちの人件費にも一定の節制が必要ですね」という有権者の意志は、
明らかに新自由主義というよりは普通の民主主義だと思うのだが。

というようなことを指摘すると、伝家の宝刀はこれである。
「教育への国家介入を防げ!」
この場合の国家と言うのは、納税者である国民だ。
国民の金で養ってもらいながら「でも、指示されるのはイヤ」というのなら、
ボランティアで寺子屋でも開くといい。それなら誰も文句は言わないから。
ほれ、どうした、とっとと辞表書け。

なんてことまではさすがにお客様には言わないが、ロジックとしてはこうなる。

ともあれ、こうして査定や処遇見直しに抵抗し続けた結果、白黒つけるために
導入されたのが目標管理や免許制度といった評価ツールなのだ。
要するに、あまりにもパフォーマンスに問題のある職員対策に、その理由付けと
して導入されたに過ぎない。
サラリーマン社長が社内の抵抗勢力を黙らせるために、コンサル雇って
レポート書かせるようなものだ。

個人的には、公教育に目標管理は馴染まないし時間の無駄だと思っている。
同様に「国による免許制度は教育に馴染まない」というのであれば、上記の経緯を
踏まえ、一定の節制をもたらすカウンタープランを提示すべきだ。
具体的には「校長職のマネジメント機能を強化し、査定成績の低い教員は賃下げ降格、
一定期間続いても改善が見られない場合は解雇します」くらい言ってもらわないと
有権者は納得しないと思うのだが。

そういう展望が、民主党の教育政策からはまったく感じられない。
確かに日教組への気配りも必要なのかもしれないが、やりすぎると離れる票も
あるということは、理解しておくべきだろう。

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26 コメント

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Unknown (野田一丁目。)
2009-09-20 10:46:22
生徒のテストの順位を貼り出すのなら、教師の査定を公開するのもアリですよね。中学生ぐらいになれば教師の資質を見抜いちゃってますから生徒からの投票で教師を罷免する制度も必要かも?
免許更新制度が何の効果もなく無駄な費用ばかり発生するのなら廃止もやぶさかではないですが、質の低い教師が失職するのを防ぐという理由なら反対ですね。
Unknown (よし)
2009-09-20 10:57:47
行くとこまで行ってもらえばいいんじゃないでしょうか?
民主党の負の一面が明らかになるべきだと思います
すでに骨抜き。 (山田祐太)
2009-09-20 11:23:44
友人の現役教師いわく、更新制度自体が骨抜きだったようです。「あれでクビになる先生はいないだろう、講習程度だよ。」と緊張感、当事者意識は無いようですね。

日教組、記者クラブと新政権は既得権の温存にご執心の様で・・・先日のWBSを見ても感じましたが、構造改革の意味を新政権は理解できているのでしょうか。

僕は地方の公立高校でしたが(地方だと私立は公立に落ちた人の受け皿)同じ教科でも先生によって当たり外れが激しく難儀しました。これを客観的に評価、査定して教育の質が落ちるとは思えません。

ついでに言うと、僕は教員こそ私塾で副業するべきだと思います。いろんな面で勉強になりますよ。
いやいや (マイヤール)
2009-09-20 12:26:12
塾業界は、こういう政策は大歓迎ですよ。
「学校行ってても勉強は身につかないよ」ということにしてもらって、お金を配ってもらう。
この間、床屋で話をしていたときに、床屋さんも「これで子供を塾にやれるなあ」とおっしゃってましたよ。
学校の先生がまともになってもらっては困るのです(笑)。
追補 (マイヤール)
2009-09-20 12:28:16
「校長職のマネジメント機能を強化し、査定成績の低い教員は賃下げ降格、一定期間続いても改善が見られない場合は解雇します」

実際に、予備校や塾ではこうなっているわけです。そちらのほうがまだ健全に教育をしています。
Unknown (Hitac)
2009-09-20 15:19:53
私は教員免許の廃止自体には賛成します。
教職員組合の意図とは全く逆の意味でですが

公教育なんか廃止して、全部民営化してしまえばいいのです。
国や地方は教育バウチャーを支給して、あとはすべて市場原理に任せてしまえばいい。
そうであれば、教育免許なんか不要でしょう。
教師の能力は市場が判定すればいい。
教育裁判 (ぽょぽょ)
2009-09-20 17:40:09
教育の自由が唱えられるようになったのは、滝川事件などからです。
赤狩りに対する国家の不当な弾圧があったからで、自分の学問的立場を血を流してでも守りぬこうとしたわけで、それなりに覚悟があったはずです。

そこから様々な教育裁判闘争があり、「内的事項と外的事項峻別論」ができてきた。国家の専横を許さないという戦後日本としては当然のことが認められていったわけです。
ところが一旦出来上がり、それがはじめから与えられている方々が続々と教員になられてしかもなんだか声がでかい(笑)
この連中は、教員側の権限によってしか教員をクビにできないと解釈していったわけです。
自分たちのクビは自分たちで決める。しかも子供や若者相手の商売は頭数が増えて不況知らず。それが自分たちの成果だとも思い込めました。幸せな方々です。
この方々の組合が経営者がクビをちらつかせたら、「教員人事は内的事項」というので頑張り、肝腎の教育はおろそかになさったわけですね。
ま、たしかに「理事長の癪に触った」など理不尽なことがままあったのも事実ですが、業績の上がらない輩を守る口実に使ったのも事実。

そんなこんなで、はじめの精神は薄れて、「仕事はしたくない、評価されるのなんてまっぴら、クビはいやだよ」という方々を守る理屈に成り下がっているわけです〈内的事項外的事項峻別論

先日の高学歴ワーキングプア問題だって、こんな事情だから力のある若手が職がなかったりするわけです。
この問題、大学はかなーり腐り切ってますよ。
なんか、、、 (KKMM)
2009-09-20 19:22:26
ドラゴン桜の第1巻の展開みたいです。
教員は教育学部を出て、そのまま学校という環境に
ずっといますから、社会の常識なんてものには
無縁の存在なのでしょう。
え、 (油揚げ)
2009-09-20 20:25:56
タイトルで驚いたのですが、
教員免許制度の廃止ではなく、教員免許「更新」制度の廃止ですよね。

教員免許制度そのものの廃止ならば、人材が多様化することも考えられるのでむしろ賛成なのですが。。
Unknown (いちろう)
2009-09-20 23:42:18
不適格教員を排除する制度は運用されていますよ。
1年間の研修を義務づける制度で、
改善されなかったら、解雇できます。
全国で、年に500人(公称)程度が解雇されていますが、
研修の命令を受けて自主退職する人を含めると、
3~5倍程度の先生が辞めさせられています。
それに対して、
教員免許更新制で更新できなかった先生の数は、
数十分の一です。
明らかに税金の無駄でしょう。
ベーパーテストで合格して先生になったんだから、
不適格かどうかをペーパーテストで判断しても意味がない。

民主党は賢明であり、
自民党が批判のための世論作りをしているだけです。

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