城台山日記

 城台山の麓で生まれ、毎日この山に登り、野菜・花づくり、読書、山登りをこよなく愛する年寄りの感動と失敗の生活日記です。

70歳からの人生設計 20.12.8

2020-12-08 19:55:17 | 地域のこと他
 今日、父方、母方で存命する母方のおじさん(90歳)を久しぶりに訪ねた。おじさんは調子の良いときには子どもたちや親戚に電話をかけているそうだ。先週の火曜日このおじさんから電話があったこともあり、今日の訪問となった。おじさんの配偶者は最近特別養護老人ホームに入所し、おじさん自身も毎週デイサービスとショートステイを利用している。在宅の時のおじさんの世話は3人の子どもたちが代わる代わるしているようである。おじさんも昔の話は少しだけ出来るが、まとまった話はできない。訪ねた日は娘さんが世話をしていたので、話はもっぱらその娘さん(私の従兄弟)とすることになり、話の中心はやはり介護のこととなる。おじさんも私の母親も肉体的な介護の苦労はないが、やはり精神的なストレスは多いことは共通しているようだ。明日5日のショートステイを終えて、母親が帰ってくる。しばらくは、ストレス多き生活になることは確実である。

 先日、運転免許の更新に西濃免許証講習センターに出かけた。少し早く着いたので、入口に並んでいたら、係員が「若い人はすぐに入って」と一方で「高齢者(おじさんを含む人)は少し待って」と言われた。そこで見たのは少し足取りも不確かな我々より年配の人たち、認知症の検査を行うようで、こちらの呼び込みも始まっていた。この人たちを見てて少しショックを受けた。この年まで運転をしなければならないのかと少し情けなくなった。私も75歳を過ぎるとこの群れの中に入ることになるのだと思うと余計に気が滅入る。しかし、田舎では免許を返上すると行動の範囲は確実に狭まり、老化に拍車がかかるような気がする。私の身の回りには80歳になっても運転している人が大勢いる。

 別の日には親しい山の仲間でお酒を飲む会があった。そこで「スーパーじじい」と呼ばれて、奥美濃のヤブ山で知らないところはない私と同年のKさんがこう言っていた。今から山の道具を買うと「減価償却」出来ないと。私から言わせればこれだけの回数登っていれば、十分減価償却できると思ってしまう。というのは私の場合いまだに山の道具を買っている。例をあげると、2,3年前に冬靴、そしてワンタッチアイゼン、そしてスノーシューを買った。冬靴は奥美濃の冬山に登るのには十分な靴とアイゼンを既に持っていたが、やはり本格的な冬靴にあこがれていた。そこに、楽山荘で3割引の靴があり、実際に履いてみるとぴったりフィットした。そして、山とものEさんが欲しくなったスノーシュー、私もあまり使わないかもしれないがとも思いつつ、一緒にネットで購入した。購入してからが暖冬が続き、これらの道具の出番はますます減り、減価償却はとても出来ない状況にある。Kさんのようにぼろぼろぼろになるまではとても使えないのである。使わなくなったら若い人に譲ればいいとも考えている。

 冬靴

 スノーシュー まだ使ったのは5回程度

 そして、バラである。実はもう少し地植えできるスペースを前から確保したいと思っていた。もちろん鉢で育てることは可能であるが、最近鉢のバラを枯らしてばかりで少し鉢栽培に自信をなくしている。そして、鉢ではバラ栽培の醍醐味はあまり味わえないと思う。現在の庭は17年前家を建て替えた時に合わせて造ったのだが、少し傷んできた箇所があり、これを補修したいと思っていた。それにあわせて、新しく花壇を造りたいと考えた。この話に家内は反対した。いわく、これ以上バラを増やして、世話ができるのかというのだった。確かに、あと何年世話ができるかなんて誰にもわからない。まして「減価償却」などとても出来そうもない。これに対し私は最近口癖のように、何年かわからないから好きなことをやりたいと言い続けている。もちろん経済的に許す限りでとの前提であるのだが。結局、庭のことは私の同級生が造園業をやっているので、そこにお願いすることになった。ところが電話すると彼は11月末で引退して、後継者に事業承継するようである。先日、手土産を持って訪ねてくれた同級生、今は小学校時代の同級生と定期的に麻雀をするのが楽しみであると語っていたのが実に印象的であった。

 ここに花壇を造りたい

 少し大げさなタイトルを付けてしまったが、確かに私の年代で物を増やすことは後々面倒となる。断捨離、終活もそろそろ考えなければならない。本は、「チャリボン」(本を中古業者に売って、その代金を希望の団体に寄付する。といっても2,3千円単位の話であるが、本を有効活用できてなかなか良いしくみだと思う。しかし、ISBNが付いていない古い本は廃品回収の日に出さざるを得ないのは実に残念)を使って随分処分した。現在ほとんどの本は図書館から借りてくる。けれども、月に数冊はアマゾンでいまだ購入し続けている。少しづつ物欲は少なくなってきているが、やはり趣味となるとまだまだ物欲は強いのも事実である。

 

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