皆様方のお住いの地方も、台風、津波、大地震時の時の避難所が公的機関によって定められ、所在地が知らされているに違いありません。そうした自然災害時の避難場所について、住民は信頼し、命が守られる所と考えていると思います。そうした避難所の他に、神エホバが私たちの避難所であることをお考えの方は、真のクリスチャン以外はほとんどいらっしゃらないかも知れません。しかし、聖書は神エホバは民を保護する力をお持ちであり、私たちの避難所であることを保証しています(箴言14:26.詩編18:2)。今日はそのことについてお伝え致します。
西暦前1513年の初め、シナイ(現在のイスラエル)地方に入ったイスラエル人は危険に直面しました。前途には、畏怖を感じさせるような長旅が待ち受けています。「毒へびやさそりのはい回る、広漠とした恐ろしい荒野」を旅するのです(申命記8:15)。さらに、食糧の確保の問題、敵意に満ちた諸国民から無防備な民が攻撃される恐れもあります。神エホバはご自分の民をそのような状況に携え入れました(出エジプト記15章~18章)。その民の神として、民を保護することができるでしょうか。
神エホバは、大いに安心させる言葉を語られました。「あなた方は、わたしがエジプト人対して行った事柄を見た。それは、あなた方を鷲の翼に添載せてわたし(エホバ)のところに連れて来るためであった」(出エジプト記19:4)。神エホバはご自分の民に、あたかも鷲を用いて安全な所に運ぶかのように、ご自分の民をエジプト人の奴隷状態から救出した、ということを思い出させています。とはいえ、「鷲の翼」が、神エホバの保護の適切な比喩であると言える理由は他にもあります。
鷲は、大きくて強い翼を、空高く飛ぶこと以外にも用います。日中の暑い時、母鷲は、広げると2メートル以上になる翼を弓なりにして、いわば傘を作り、焼けつくような陽射しから、か弱いひなを守ります。また翼でひなを包み、冷たい風から保護することもあります。鷲がひなを守るのと同じく、神エホバは巣立ちびなのようなイスラエル国民を守り、保護して来られました。今や神エホバの民は荒野にいますが、忠実を保つ限り、ずっと、神エホバの力強い翼の陰に避難することができます(申命記32:9~11.詩編36:7)。では、今日の私たちは神エホバの保護を期待できるのでしょうか。
次回は、神エホバによる保護に関する約束、についてお伝え致します。引き続きお読み下されば嬉しく存じます。
「参照資料」:ものみの塔聖書冊子協会発行「エホバに近づきなさい」誌。
多種多様 越後のバラ園 香り立つ 今日の一句
ー 越後の写真家のバラ園の作品を見て -
お訪ねした家の庭の「ユリの花」