だれでも、「あなたは思慮深い人ですね」と、言われたら、嬉しい気持ちになるのではないでしょうか。とりわけ、神エホバからそのように呼ばれるなら、最も喜ばしいことになります。では、どうすれば神エホバに喜ばれる「思慮深い人」になることができるでしょうか。イエス・キリストは有名な山上の垂訓の締めくくりの言葉のなかで、「思慮深い人」とは、次のような人であることを教えられました。
「「それゆえ、わたし（イエス）のこれらのことばを聞いてそれを行なう者はみな、思慮深い人に例えられるでしょう。それは岩塊の上に家を建てた人です。そして、雨がどしゃぶりに降って洪水が来、風が吹いて打ちつけても、その家は崩れ落ちませんでした。岩塊の上に土台が据えられていたからです」」（マタイ７：２４，２５）。
上の聖句に記されている通り、イエスの教えられた「思慮深い人」とは、イエスの教えることば・つまりみ父エホバの教えることばを聞いて学び、その教えを行う人が「思慮深い人」と述べられました。更に、イエスは「思慮深い人」を「岩塊の上に家を建てた人」に例えられました。
イエスの教えられた「思慮深い人」になるには、まず山上の垂訓の始めに教えられた「自分の霊的な必要（神エホバから出る教えの必要）を自覚した人」になる必要があります（マタイ５：３）。神エホバから出る教えの必要を自覚している人は、み言葉・聖書を毎日読み、その内容を黙想し、適用する人に成長することができます（詩編１：２，３）。同時に霊的な必要を自覚している人たちは、エホバの証人のクリスチャンたちが、イエスの教えられた通り、出かけて行き、神の王国の良いたよりの真理の証しにこたえ応じ、神エホバとそのみ子イエスに関する正確な知識を学びます（マタイ２４：１４；２８：１９，２０．ヨハネ１７：３）。そのようにしてみ言葉・聖書を学び、霊的に成長し、霊の実を発揮することに加え、み子イエスの贖いの死に信仰を働かすようになります（ガラテア５：２２，２３．ヨハネ３：１６）。偉大な創造者エホバ神を心から愛し、イエスの水のバプテスマの模範に倣って、エホバ神への献身の象徴の水のバプテスマを受けます（マタイ３：１３～１７；２２：３７．ヨハネ第一４：８）。引き続き日ごとにみ言葉を学び、その教えを適用し、エホバと共に歩み、そのご意志を行い続けます（ミカ６：８．マタイ７：２１）。エホバのご意志には、イエスが模範を示された神の王国の良いたよりの真理を証しする業に携わることによって、隣人愛を示すことが含まれます（マタイ４：２３；２２：３９．ルカ４：４３：８：１）．そのようにするなら、イエスの教えられた「思慮深い人」であることを神エホバが是認してくださることになります。
さらに、イエスは「思慮深い人」を「岩塊の上に家を建てた人」に例えられました。この「岩塊の上」は、土台が強固ゆえに、強い雨や風に打たれても崩れることはありません。イエスの教えの「岩塊の上」は、山上の垂訓の中で教えられた「神の王国と神の義をいつも第一に求める」、ことを指しているに違いありません（マタイ６：３３）。神の王国と神の義をいつも第一に求め、「思慮深い人」として歩むなら、義の宿る新しい社会・地上の楽園に導き入れられる祝福にあずかることができるのです（ペテロ第二３：１０～１３．啓示２１：４）。あなたも「思慮深い人」として歩まれている方のお一人であれば幸いです。
妻帰り ホタルの舞うを 告げにけり 今日の一句
鉢植えの美しい「バラ」
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