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小宮正安さん『モーツァルトを造った男』

2011-05-04 11:01:18 | 読書
本書は、ヨーロッパ文化史を専門とし、現在は横浜国立大准教授である著者がルードヴィッヒ・ケッヘルについて概説する著作です。


散逸してしまったモーツァルトの楽曲を収集・整理し、626の番号(ケッヘル番号)を付けたケッヘル


著者は、彼の生涯と彼が生きた19世紀中盤の社会を概観し、その業績を新たな見地から再評価します


ケッヘル以前のモーツァルト研究


膨大な楽曲を整理するために用いたカード式分類法



ホーエンシュタインによって進められた教育改革とその挫折

など興味深い記述ばかりでしたが、とりわけ印象的だったのは


メッテルニヒ体制のもと、政治から目を背け、趣味の小世界に没頭した『ビーダーマイアー=市民』に関する記述です


飽くなき情熱を持ち、天才を後世に伝えた非凡なる『凡人』ケッヘル

その平坦ながらも、驚くべき人生とともに、あまり注目されない19世紀中盤のウィーン文化を紹介した本書


モーツァルトやウィーン文化に興味がある方に限らず、多くの方にオススメしたい著作です
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