映画【セックスと嘘とビデオテープ】

セックスと嘘とビデオテープ
1989
スティーヴン・ソダバーグ


タイトルのインパクトが有りすぎて今まで観ていませんでした。
多分、今回のきっかけが無ければこの先もしばらく観なかったでしょう。

映画の本道とは外れたきっかけで観たのですが、さすがカンヌ獲り。
ただの官能映画と思っていました。すみません。

ココに描かれているのはものすごく狭いサークル内の人間模様で、あまりにも入り交じりすぎてこれがドラマだったのかも分からないほどの一瞬の出来事。で、それをリアルタイムで追ったかのような構成。
ラストシーンだけがちょっと飛躍していますが。

こないだ観た、愛についてのキンゼイ・レポートの中の1ケースの様なお話。あそこまでストイックに追いかけてはいません。もっとドロッとしています。
というか、普通にありそうで嫌な話。そこは黙っておけ、という話。

やっぱり、人のセックスの話、知らなくていいことは知らなくて良いです。特に近しい人。


ちなみに、本作を観たきっかけというのが「本作のある台詞がPrimal ScreamのScreamadelica収録の"Come Together"でサンプリングされているらしい」ということを聞き、確かめるために観ました。ちなみに、この曲のこのバージョンはUK盤と日本盤のScreamadelicaには収録されていません。US盤のみ収録されています。あと12インチ。
ド頭が「Come Together ～」という女性コーラスで始まる方のバージョンですよ。お間違えなく。
割と序盤でその台詞が出てきます。
この映画を観た人でそのことに気づかないプライマル好きは多分いないでしょう。
なぜその言葉をサンプリングしたかは謎ですが。

余談ですが、フリッパーズの3rdに入ってるQuizmasterの冒頭は嵐の青春（ジャック・ニコルソン主演）からサンプリングされています。楽しいヒッピー映画です。機会が有れば是非どうぞ。
この辺は知らなきゃどうでも良いことなんですが、知ってるとちょっと嬉しい豆知識。