海猫は空を飛ぶ

日常のちょっと違うと思ったことを書き連ねていきます。

水田が油田に

2009-10-26 13:07:13 | 社会
水田が“油田”に 稲わらからバイオエタノール、運送用燃料製造にめど サッポロビールと大成建設

http://sankei.jp.msn.com/science/science/091024/scn0910241556001-n1.htm

実りの秋。新米が出回る季節となったが、稲刈りのあとに残る稲わらでバイオエタノールをつくる実験プラントが10月から、サッポロビール北海道工場内で本格稼働し、一定濃度のバイオエタノールを製造することに成功した。現在、実用化に向け、効率的な製造方法の研究が進められている。石油などの化石燃料の代替エネルギーとして注目されるバイオエタノール。日本の水田が“油田”に変わる日も近い…。

=======================産経webより

少し前のこのニュース、私としては地方活性化の起爆剤となると思い、何か書こうとずっと気にとめていました。

以前、特に原油高騰時前は、花形だったバイオ燃料関連産業も、食物を車の燃料にすることへの批判、バイオ燃料そのものを作るために費やされる原油消費などもあって、最近はすっかりなりを潜めていました。

しかし、しっかりと各地で実証実験がなされ、製品化に向けて努力がなされているのは嬉しかったりします。

稲わらなど、食物とバッティングしないセルロース系のバイオ燃料は、日本にとっても大きな可能性を秘めた技術です。もし、コストが見合うならば、稲をたくさん作って米の価格が下がっても、稲わら燃料を合計すれば、より農家の所得が増えるということになります。
そうなれば、雇用の受け皿としても有望になりますし、この燃料を輸出さえ出来るかもしれません。

セルロース系燃料の他にも、海藻からバイオ燃料を作るという話もありましたね。周りを海で囲まれている日本は、まさに資源王国となれるでしょう。

ただ、生産と排出を合計して温暖化ガスがゼロというジレンマもあります。電気自動車や燃料電池車が本格的に実用化されれば、方向転換も強いられるかもしれません。

それでも工業系とか、長距離輸送の燃料には、まだまだ電気自動車は力不足ですから、棲み分けが出来ることでしょう。

こうした「成長戦略」にしっかり予算をつけるこそが、日本の生き残る道だと思います。

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