高校を出て写真学校に通い始めた頃、毎日通学で利用し始めた大阪環状線とおそらくその当時はメインだったろう103系。
眠たい朝とバイトで疲れた夜に乗るその103系の内装のハリボテ感からくるガタガタ音とゴゥーとうるさいモーター音が、
当時、メッチャ嫌いだった。
なんで、こんな今にも壊れてしまいそうな車両が走っているのか。
JRはいつまでこんな車両を使っているのか。民営化してもまだ経営状態が悪いのか。
今考えれば、そんなクソ生意気なことをいつも思いながら乗っていた、クソ若造だった僕。
昨日、103系の引退する日だったことは知っていたが、午前中で運行が終わってしまうなんて思っていなかったから。
時間が合えば、何年かぶりに撮り鉄になろうか?とも思っていたができなかった。
そのせいか、昨日その運行が終わっていることを知って、
それから、
すごい寂しい気持ちに襲われている。
今まで、どんなに有名で人気のあった特急列車が引退するニュースを知っても、さほど何とも思わなかったが、
今回は、すごく寂しい。
考えれば、あれから25年。ずっと走っていたなんて、すごい。
あのボロボロ感を醸し出すガタガタ音と、
電気ムダに喰ってる感ありありなゴゥーとうるさいモーター音。
時には車内放送さえも聞こえないこともあった。
それが、もう聞けないなんて、ものすごく寂しい。
思えば、ものすごく生活感のある車両だったんだな、と。
そんな生活感のある車両、味のある車両だったから、いろいろなことも思い出し、ものすごく寂しい、と感じたのかな。
そのうち、201系も引退する時が来るだろうし、新しい323系は3扉車両。
大和路線、阪和線から乗り入れている3扉車両と合わせているのだろう。
そうなれば大阪環状線の駅にホームドアが設置しやすくなる。
そうやって、どんどん変わっていくのだろうね。
そうやって、僕も歳をとっていくのさ。
あまり擬人化はしたくないけど、
お疲れ様でした、103系。