今からちょうど3年前の8月17日。僕は今は閉店してしまった浅草KURAWOODというライブハウスに居た。この頃の僕はというとバンドは組んでおらず、弾き語りでライブをしていた。
簡単なギターのコードでポップな曲を歌っていた。ギターも歌も大して上手くないが、歌うのと言葉を書くのが好きで、それだけで続けていた気がする。
だけど3年近くもやっていると好きでやっているとはいえ、お客さんが全く居ない状況で歌う . . . 本文を読む
裸足で駆け出した真夜中
世界はモノクロで
オレンジの僕とイエローの君
懐かしい歌 口ずさんで
色褪せた過去も描く未来も
まばたきひとつで夜を飲み込んで
鮮やかな光の中で
記憶さえ曖昧になって
溶け出したバターみたいに
言葉だけただ焦げていった
溢れたメープルの匂いで
世界が回り出す
鮮やかな
記憶さえ曖昧になって
溶け出したバターみたいに
言葉だけ
オレンジの僕とイエローの君
懐かしい歌 . . . 本文を読む
3月になって二日目の朝。全くもって予定の無い日なのだけど、いつものように早起きをしてしまったので、目的地も無く車を走らせている。
先日マスタリングと入稿作業を終えた新音源を聴きながら。
ひとつひとつの楽曲を単体で聴くのと、ひとつの作品として並べて聴くのでは印象が違う。今作は自分たちで気が付かなかった魅力に気付けたと思う。
とはいえまだまだ知らない魅力がたくさんある。それは風の匂いが変わったり、街角 . . . 本文を読む
今年に入ってすぐに体調を崩し、二日間はうなされながらなんとか過ごした。でも予定は2つ飛ばしてしまった。悔しい。
2017年になって5日目。ソロのライブがあるので少しはマシになった体を半ば無理矢理動かしてライブをした。でも私は馬鹿だから音が流れ人が集まる空間に居ると元気になるみたいだ。
新年最初のライブハウスがこの日で良かったと何度も思った。こういうことを忘れないために今こうして書き記している。恩 . . . 本文を読む
真夜中に目が覚めた。時計は01:24を指している。
確か夢を見ていた。それはとても悲しいものだったと思う。胸が締め付けられるような感覚がしばらく続いた。気が付けばまた眠りに落ちていて、その痛みも少し和らいだ。
昼に出会った猫はお腹を空かせているのか、よく鳴く猫だった。冬なのに暖かい気温で、強く吹く風は春の嵐のように心を騒つかせる。
見上げた空はとても近く感じ、死にゆくその日まで空の青さは変わらな . . . 本文を読む