老人の戯言

老人の経験、知識、見識も現在に貢献するものが多いのではないか。

日中の戦略的互恵関係の意味するところ

2007-04-12 19:11:31 | Weblog
 中国の温家宝首相が来日し、6年近くの冷え込んでいた日中関係を改善軌道に乗せる方向になった事は望ましいと思うが、戦略的互恵関係の意味を良く理解する事が必要である。
 中国は現在の経済発展をするときに、最終目的は共産主義国家であるが、その過程の一時的手段として資本主義社会のシステムを導入すると称してスタートした。
 この経済的発展をさらに強固な物にするには、省エネエルギーなどの環境対策や高度の先端技術を必要とする段階になり、日本の技術と資本力を今必要になって来たから戦略的互恵関係を求めているのである。互恵とは読んで字の如くお互いの共通の利益になる点で協力しましょうとの意味である事はお判りであると思う。
 そのため小異『靖国問題の棚上げ等』を一時捨てて近寄ってきた事を忘れてはならない。
 中国は元々米国と同様覇権国家であり、さらに具合の悪い事に法治国家では無いことである。どのような約束事も一夜にして破られる恐れを忘れてはならない。
 現に東海ガス油田などは共同作業と言いながら既に勝手に共有財産を盗んでいるに等しい生産を始めているではないか。
 また仮想敵国を明らかにせず原子力空母を建造中であり、将来軍事力や国力が米国と肩を並べた場合、かってソ連のフルシチョフがキューバに進攻して米国の喉元
を狙ったように、何れは米中間の危機は来るであろうと思った方が良い。
 現在は米中接近し、日本にもやがて中国のみでなく、北朝鮮とも国交を修復するよな圧力もあるかもしれないと予想する。
 日本は米中の夫々の思惑の狭間に入って将来苦衷に入る事は明白であり、日本の国力を高め両国に存在価値を認めさせるように一層の努力が必要であり、憲法や教育基本法の改正を早くして、国家のポテンシャルを挙げる事が最緊急事態である事を認識すれば、国会の運営などにも国民不在の手練手管は早く止めることの必要性が判るのではないか。juntaro