老人の戯言

老人の経験、知識、見識も現在に貢献するものが多いのではないか。

人類を救う緑と科学技術

2006-03-22 20:45:33 | Weblog
3月22日の朝日新聞朝刊に国民参加の森林づくりのシンピジュウムが掲載されているが、議論や提案の内容が国内に限られている。地球上の空気は人類の共用物であり、狭い日本で森林を増やすのも大切だが、ユーカリのように生育が早く、CO2の吸収量の多い木を植えた方が効果的で、しかも土地の豊かなブラジルやオーストラリアでプロジェクトが進められているが、サポートする日本の寄与が少なく問題になっているのに、誰もこの件に関して触れていない。
西沢 潤一氏の言う最も期待できるのは世界の水力資源であるのは、彼の持論であるが、これ程間違った考えは無い。南アフリカの水力発電をシベリア経由で直流送電でもってくれば良いと云うが、エジプトのナイル河でアスワンダムを建設したため、下流の地味豊かなデルタ地区に養分が来なくなり不毛の地になった事を御存知なのか。日本では既に河川の90%以上は水力発電に使用されている。直流送電なら電力はいくら遠くにまで送ることは技術的に可能でも、シベリアはロシアの領地であり、ライフラインを何時切られるか判らないようなことはカントリーリスクそのものである。いくら専門分野で功績を挙げたと云っても、不勉強な聞きかじりで発言するのは如何なものであろうか。
化石燃料の燃焼には多々問題があるが、当面は原子力でベースを尖塔負荷は水力でまかなうのはベストな案ではないか。緑と科学技術は大切な開発テーマであるが、もっとグローバルに専門は専門家にまかせた方が良いと愚考する。
juntaro