眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

ことば大渋滞

2020-03-31 23:15:00 | 【創作note】
「イノセンス」

 目的格の子供たちがテーマを増幅させて言葉が渋滞している。さばかなければ目的地までたどり着けない。

「わかっているよ」

 星屑を刻むように接続女子が高らかに理解を示した

「目的地?」

 とぼけるな。最初からそれは見失われていると共感覚男子の分裂的な態度。だが、進まなければならない。テーマではない。順路ではない。理屈ではない。本能的に感じるものが通い合う道筋に落ち着いていくものたち。

「迷子は迷子」「迷子の迷子」

 ダッシュボードに僕らの声が反響する

「急ごう」

 主犯格の僕がリーダーのように言う。
 ためらいがまた渋滞を激しくするから。


コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ひきこもれ | トップ | 顔で好き »

コメントを投稿