眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

ケータイ小説

2009-08-03 13:50:19 | 猫の瞳で雨は踊る
   私のようなあなたへ捧ぐ




猫は、たった一行を書き込んで、すっかり満足しケータイを閉じた。
猫らしいペースで夢を見る。
夢の中だからこそ、その物語はこの上なく美しかった。
現実離れした空模様には大河が、浮世離れした花々から虹の香り、離れ離れの小人たちに揃いの万年筆。
それらは手をとった。融合した。決別した。散ったり黙ったりしながら、永遠に称えられる星たちの微笑みように触れ合い、結び合った。
テイクアウト!
けれども、猫が叫んだので夢は内側から壊れてしまった。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする