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映画「ユナイテッド93」をみて

2006-08-27 00:37:26 | 映画レビュー
見てきました。

いわゆるネタバレ的なことも書きますが、落ちの付いた映画ではないので許されるでしょう。

ドキュメントムービーと言えるでしょう。
 映画に描かれている『機内の状況』は、全て再現映像ではありますが、乗客や乗員が家族に電話した記録や管制塔の記録などを元に再現しているので、臨場感(というような表現が許されるかどうか解りませんが)があります。
 幸せな旅行が、ハイジャック犯の決起の瞬間に地獄図に変わる。
いつ起こるか解らない状況が恐怖を誘います。

 日本公開が1週間前の8月18日前後ですので、ちょうど英国からアメリカへ向かう新たな同時多発テロが事前に発覚した直後とあって、時期的にもタイムリー(と言って良いのかどうか)でもありました。
 この映画を見てしまうと海外旅行を躊躇したかも知れません。特に米国方面への旅行者には刺激が強いでしょう。

 乗客は、最初はハイジャック犯を怒らせないように、刺激することを避けていますが、言葉の障壁をまさに壁にして、一人またひとりと機内電話や携帯電話で家族に電話し始めます。

 TVニュースを見ていた家族達から電話で、WTCツインタワーとペンタゴンに飛行機が突入したことを知らされ、乗客たちの恐怖は頂点になります。
 そこで、勇気ある一人が、「この飛行機は自爆テロに使われる。彼らと闘おう。人数はこっちが多い」と言い、これを伝言ゲーム式に伝えて行きます。CA(スチュワーデス)に武器になるものを集められるだけ集めてくれと頼むと、CAは熱湯、ワインボトル、消火器、機内食用のナイフやフォークを用意します。
 ナイフやフォークは主な乗客に配り、屈強な男性達がハイジャック犯に立ち向かいます。
 パイロットや副操縦士は既に殺され、操縦できるのは乗客の一人の単発機を昔操縦していた老人のみ。 しかし、彼も操縦を決意します。
 そこから、操縦席奪還の闘いが始まるのですが、機外の状況も含めて極めてリアルに描かれます。
 奮闘むなしく、農地に墜落する様を操縦席から見た位置で映し出し、音も映像も全てが一瞬に消滅して映画は終わります。

 そしてエンディングクレジットが延々と続きます。

 キャストの紹介では、当然乗客乗員は全て別の人が演じているのですが(全員死亡)、管制塔の職員などの配役に“As Himself”という方が少なからず居ました。 この映画の意義に共感して自ら再現映像構成に協力したのでしょう。

 映画の中で、航空局は当然空軍の支援を求めるのですが、責任者がすぐに捉まらないなど、危機管理に重大な欠陥があったことがリアルに描かれていました
 管制塔では何機ハイジャックされたか解らない状況に対し、不振な動きをしている機体をリストアップさせホワイトボードに書かせるのですが、十数機に及ぶ事態に。
 これに対しスクランブル発進に応じることができた空軍機は僅か4機。少し遅れて非武装の2機が追加されただけ。

 アメリカ東海岸全体が危機的状況になっているのに、防空体制は僅かこれだけ。ミサイル防衛システムを声高に日本に売り込んでいるアメリカ政府は自国の首都の防空体制も取れていなかった訳です。

 そして、一機が(これが映画の中心である「ユナイテッド93」なのですが)ワシントンに向かっているという情報に、空軍は大統領に『撃墜』の許可を得ようとするのですが、大統領はエアフォースONE(AF1;大統領専用機)で飛び立ったという事態。英語でも字幕でも「大統領は逃げた」となっていました

 自ら先頭に立って指揮するべき大統領が逃げた!
 そして、その後はアフガニスタンやイラクへの無法な無差別爆撃を『命令した』ブッシュ大統領その人のことです。

 無責任な大統領や、無能な空軍に頼れない乗客たちは、自らの智慧と勇気で反撃を行うのです。反撃に立ち上がるとき「さあ、行こう」と言ってから、しばし無言の時間が経過するのは、一点の躊躇とそれを克服する過程を描いているようで、まさにリアルでした。
 
 映画の時間の経過は、一部を除いて殆どリアルタイムの経過をたどっているようです。93便が離陸するのが、映画開始から約30分後。離陸後ハイジャック実行までさらに30分位、そして墜落の暗転で終幕を迎えるのが100分後。

 映画には、何の解説もナレーションもありません。現実が粛々と進行してゆきます。政府批判もハイジャック犯批判も行われません。
 全て視聴者に委ねられています。

長々とかいてしまいました。最後までお読み頂きありがとうございました。

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9月11日に同時多発テロは有ったのか。? (布引洋)
2006-08-27 12:59:35
アメリカ政府の発表どうり9・11事件は果たしてムスリム過激派のテロなのか。?

余りにも謎が大過ぎます。

テロは本来警察が捜査すべきもので政府や政治家が口を出すべきではないが、日本の終戦後に起った松川事件や下山事件三鷹事件などと同じ様に、捜査がまだ始まらない事件直後に犯人を政治家が特定していた。

テロ事件ではなく政治謀略事件の可能性のほうが高いのではないか。?

ユナイテッド機は不時着に失敗して墜落の筈が、機体は数十キロにわたって散乱していた。高高度での空中分解の可能性が高い。(ミサイル撃墜説もあります)

ペンタゴンに突入した航空機の機体が存在しない。燃え尽きた事になっているがありえない話。(たぶん自作自演)

19人の実行犯の内可也の数の人物が人違いにも関わらず最初の発表どうり修正せずにいる。(アメリカ政府は犯人の特定には関心を示さない)

管制塔の記録等のマスターテープが公開されていない。(意図的に隠蔽されている可能性)

>機内電話や携帯電話で家族に電話し始めます

機内電話ならともかく通常の携帯電話は高度3000メートル以上の会話は不可能。

9月11日に何が有ったのか。アメリカ政府の情報操作は無かったのか、或いは有ったのか。?

布引洋さま (JUNSKY)
2006-08-27 13:12:26
いつも、あらゆる話題に対してコメント頂き、

ありがとうございます。



「911真相究明国際会議」というのが、10月7日に開かれるそうですよ。

東京ですので私は参加できそうにもありませんが・・・

下記URLをご参照ください。

http://911.globalpeace.jp/911TICJ/Japanese.html



以下は別のブログに書いた私のコメントの写しです。

*********************

WTCに航空機が突っ込んだのは、リアルタイムのTV中継中のことでもあり、目撃者も居るようですから、まさか映像のトリックと言う訳では無いと思いますが、あのツインタワーが次々崩壊する様は、確かに古い建物を壊すときの仕掛け爆薬による崩壊に似ていましたね。



ペンタゴンに突っ込んだという方は、リアルタイムの映像がないので私どもには解らないことですね。

航空機らしき残骸がなかったということらしいですが・・・

いずれにせよ真相究明には関心があります。
「公式陰謀論」もトンデモ (小林少年)
2006-08-27 21:16:41
諸説や「陰謀論」の中にはトンデモなものもそうでないものもあります。

アルカイダ(単独)犯行説という「公式陰謀論」も、何ら支持する

証拠がないトンデモの一つです。

もしご興味があれば、有志の研究者らが事件の解明を目指している

以下のサイトなどを見てみて下さい。

http://www.scholarsfor911truth.org/

http://911research.wtc7.net/

 http://www.physics911.net/

特に歴史上空前絶後の3つのWTC超高層ビルの崩壊現象の考察に

ついては、ある物理学者による

http://www.physics.byu.edu/research/energy/htm7.html

(和訳へのリンクあり)

というのがあります。

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