北モシリ島の暮らし

北モシリ島(北海道)民の暮らし

孤立化を防ぐために、外に向かう

2010-05-14 21:40:58 | メンタルヘルス
今日は、通院日、
睡眠時間が短く、3回で、計6時間。
体調のサイクルが狂っている。

このブログでも度々、登場する、
以前、入院時に一緒だった、お姉さん。
彼女は10年以上、リス科、タバコの火の押し付け、ODを繰り返し、
入退院を繰り返していた。
通院日が重なる事が多く、その度に近況を短いながらも話していた。
姉さんが危ない時は、たまにお互いメールもしていた。
メンヘラが陥りがちな、共依存を防ぐために、頻繁にするのは控え、距離感を保つことは男女間では必要なのだ。
それが5年間にわたってうまくいっている。
今、彼女は、1年以上、あれまで苦しんでいた、リス科やヤケド、ODを全くする気が起き無いと言う。
実は1年前から、ソーシャルワーカーさんの提案でディケアから作業療法に切り替えたのが、見事にハマッているように見える。
体調が悪くても、週3日、作業場には必ず行くのだそうだ。
そこで、同じ闘病生活を送る、気の合う友達が数人できたこと。
体調が悪かったら、休憩して中断したり、休む事は当然な事。
そこがフルタイムで働く事を余儀なくされる実社会とは違う事に、
彼女が孤立化を脱することができたのだ。
以前は、俺が「調子どう?」と聞いていたのが、
今は、彼女から心配されるほうに逆転しているのだ。
生活保護を受けながら、苦闘する彼女の話は、本当に参考になる。

今月、日中に眠くなり、何もやる気がおきないと、患者さんみんながそう言ってるそうだ。
彼女もそうだし、俺もそうだ。
先生に聞いたら、みんなそうなのだそうだ。
やはり天候の影響としか思えない。
昨日、やっと街路樹の桜の一部が咲き始めたのだ。
いつもGWに満開が当たり前のサクラでさえ、こうなのだから、メンヘラに影響があっても当然なのだ。

俺は、今日、先生にこう伝えた。
俺の今やっている、古着の出品の助手が欲しいと思っている、と。
そして、それを広げて、同病者や社会でドロップアウトされた人たちと共同作業して、
お互いの孤立化を防ぎたい。
浦河のべてるの家や、ソーシャル・ファーム新得町の例を挙げて見た。

いつもノンビリな先生の目の色と声のトーンが変わり、
「小さなグループやNPOや運営は厳しいけど」
「医者も要らない、薬も要らない、って事か?」
「患者による自助活動か?」
「どこでやるんだ?苫小牧でか?」
俺は、ちとビックリ。先生、真剣である。
俺、「苫小牧で実践、検証して、成功したら、故郷でやる」と言ったら、
「ここでやりなさい!お母さんもこっちへ移ってもらって」とか言う(笑)

で、更に、
先生は、薬物依存症の自助組織「ダルク」や、
アルコール依存症の「AA」などの例を教えてくれて、
その方向へ向かって欲しいと言うのだ。
今まで、さんざん、社会復帰と求職活動を進言していた先生がだ。

先生は、元々、今の日本の精神医療の現状を批判的だったけど、
ここまで賛意を示してくれるとは思っても見なかった。

そこで、現在、実質ヒッキー状態の俺の現状に変化を与えるべく、
こういった話をする相手、
まず「訪問看護」を受けてみようとなった。
どんなレベルかによっては、継続してみる。

本当はカウンセラーやソーシャルワーカーに相談して、
助手探しをしたいのだが、
4年制の大学を出て国家資格を有しているプライドだけで生きている、
スキルのかけらもないヤツラの、今の病院では望めない(苦笑)

でも、いつかは巻き込むよ。
俺の人生の前半の経験を、
後半は、共生することにつぎ込む。
ちょっとずつ足を一歩、外に出すのだ。
孤立化は、リアルに多数の人がいても、
理解されなければ、孤立しているのだ。

大河ドラマ龍馬伝、
大阪での、勝海舟の塾で、
福山竜馬と大泉長次郎がリクルートしてただろ?
あれをやる(笑)