20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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白インゲン豆

2011年11月09日 | Weblog
            

 図書館へ行った帰りに、近所の商店街で年老いたおばさんが、あさりやお豆の炊いたものを売っていました。
 いつもでしたら通りすぎてしまうのに、ちょっとした人だかりに興味をそそられ、のぞきこみました。

 すると、白インゲンを甘く炊いたものが目に入りました。
 そこだけ、ひかり輝いているのです。
 
 ひとりの食事に、お豆を煮るのは面倒です。
 次々と買っている人たちにつられ、
「これ、いただきます」
 白インゲン豆を指さしました。
「200円です。おいしいですよ」
 おばさんが、やさしい声でいいました。

 帰ってきて食べたら、ほんとうにおいしい。
 お豆がやわらかく、ほどよい甘みです。
 お正月には欠かせない、菊乃井の「黒豆煮」のような、ほっこりとした上品なお味です。

 あのおばさんの「おいしいですよ」は、自信の表れだったのかもしれないと、食べながら思いました。
 市井を生きるお店屋さんの、底力を感じた瞬間でした。
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