神が宿るところ

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鈴川の富士塚

2010-08-24 22:42:57 | 史跡
鈴川の富士塚(すずかわのふじつか)。
場所:静岡県富士市鈴川西町。JR「吉原」駅の南、約400m。狭い道が込み入っているところだが、元吉原中学校から西へ約150m歩くと、「浅間宮」の裏参道入口がある。
江戸時代、富士山に対する民間信仰から、富士登山が大流行した。特に、江戸を中心とした関東地方で顕著だったようで、各地に富士山を見立てた小山を築くことも流行した。この小山を「富士塚」という。その頂上から富士山を眺めることができたり、「富士塚」を登ることで富士登山の代用としたりしたらしい。
静岡県内に現存しているものは珍しいようだが、富士市鈴川のものは「浅間宮」として残っている(写真1)。かつては、自然石をそのまま積み重ねてあったらしいが、現在ではコンクリートで固められ、頂上に石祠がある(写真2)。
現地の富士市教育委員会による説明板によると、登山にあたり、登山者が安全祈願のため海水で水垢離をした後、海岸の石を1つずつ積み上げていったものという。また、昔、この海岸に大津波が押し寄せ、人々が家を失って苦しんでいたとき、三平という豪農が施し米をするかわりに、海岸の石を積み上げさせたともいい、「三平塚」と称したという話もある。また、戦国時代には、相模国の北条氏がここに本陣を築き、今川氏や武田氏と対峙したともいわれて「天の香具山砦」という名も残っているらしい。
また、「鈴川」という地名も、地名が先か、「富士塚」が先か、わからないが、伊勢(三重県)の五十鈴川に皇大神宮(伊勢神宮内宮)の御手洗場(みたらしば)が作られていることとの関連を感じさせる。


アウターネットワークさんのHPから(鈴川の富士塚):http://outer-network.com/townguide/diary.cgi?no=34

富士市のHPから(同)(PDF):http://www2.city.fuji.shizuoka.jp/ct/other000002800/minwa2_p1-2.pdf


写真1:富士塚の入口。「浅間宮」の石碑と赤い鳥居


写真2:富士塚
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