なんとなく、ふわっと・・

写真と画像処理関係とひとりごとをなんとなく書き溜めていきたい

写真と印象派

2009-11-17 00:00:09 | テキストの力

光の作用によってイメージを捕捉する写真術が発明されたのは、いまから170年前、
1839年のことである。たまたまこの同じ年、セザンヌ、シスレーが生まれ、次の年に
モネの、さらにその翌年にルノワールの誕生が記録されている。つまり写真の登場は、
後の印象派の画家たちの産声とちょうど重なり合っていた。

高階秀爾。
「目は語る」 毎日新聞 2009年11月16日(月)夕刊より


うーん、写真がいまほどありふれておらず、目にすることがまれだったからこそ、絵画には強い影響を与えただろうと推測される。印象派の色の鮮やかさ、グラデーションの簡略化には明らかに浮世絵の影響が認められるが、光を捉えるハイキー気味の表現にはきっと写真の影響もあるに違いない。

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2 Comments

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印象派 (nonbe)
2009-11-17 02:20:51
カメラオブスキュラができて最上のお得意さんは画家だったそ~な。
画家は最低限写実ができなきゃあかん。
言わば事務的なことをやってくれる便利屋さんが現れたのだ。

印象派からキュビスムやフォビスム、アブストラクトなどに自由に羽ばたけたのも基礎を簡略化してくれた写真のおかげだったのかもね。
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Unknown (junki)
2009-11-18 00:18:38
nonbe さん、こんばんは。

そうですね。この筆者も次の段落でカメラオブスキュラに触れていて、写実絵画の制作にさかんに利用された、と書いてありました。カメラ=写真の発明はこれの延長線上にあって、絵画に影響を与えたのは必然なのかも知れませんね。

写実絵画や肖像画がだんだん廃れていったのもやはり写真の影響でしょうね。写生や写実はいまでも基本的な技術として画家を志すものが通る道なんでしょうが、写実絵画から抽象へと移行したのは、写真によって写実絵画の意味がなくなったせい、とも言えますでしょうね。

コメント、ありがとうございます。
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