原っぱ夕景

最近いろんな事が妙に懐かしくなった昭和生まれのおっさんの埒もない独り言にお付き合い下さい。

暗闇でドキドキ その3

2022-02-26 11:12:00 | 日記
まいど!にゃんこふです。
今回も映画「小さな恋のメロディ」のお話です。

個人的な意見ですが、映画音楽ってその作品の良し悪しにもつながる重要なファクターだと思ってます。
いわゆる映画音楽というジャンルなのですが、残念ながら邦画の場合音楽だけ聴いてタイトルが分かる作品が少ないような気がします。繰り返しますが、あくまで個人的な意見ですので、その辺はご理解下さい。

「小さな恋のメロディ」の場合、劇中の音楽として使われているのはエンディングやインストゥルメンタルを除くとほぼビージーズの楽曲です。
これがまた全曲もれなく素晴らしい。
当時の私は感動のあまり映画を観た翌週に、貯金箱叩き壊してサントラ盤を買っちゃいましたもん。確か2,000円前後だったと思いますが、洋画初体験同様に人生初のLPレコード購入となりました。いやもう文字通り擦り切れるまで聴きました。

冒頭のIn the Morningに始まり、Melody Fair、Spics and Specks、Give your Best、To Love Somebody、First of May、そしてエンドロールで流れるのはCSN&Y(クロスビー・ステルシュ・ナッシュアンドヤング)のTeach Your Children。
どの曲も聴くとその場面が浮かぶ名曲ばかりです。

特にMelody Fairはメロディが父親が呑んでるパブに行く時に流れるのですが、このシーンのトレーシー・ハイドがとにかく可愛い!髪形もこの時はツインテールなんですよ(笑)

First of May 邦題は「若葉の頃」これも名曲ですね。直訳すると五月一日とか五月のはじめ…なのかな、でもこのタイトル付けた人って本当にセンス良いと思いますね、うん。
確かダニエルとメロディのデートの場面でビージーズのこの曲は流れるのですが、雨の墓地のシーンで流れるオーケストラによるリプライズがまたすごく良いのですよ。

他の曲についても場面場面にあった曲が多く、「小さな恋のメロディ」が青春映画であると同時に音楽映画と言われる所以ですね。

映画のラスト、結婚式を阻止すべく現れた大人たちと戦う子供たち。捕まる子供たちが出始めた頃、とある出来事で状況が一変します。ここは映画前半のとあるシーンに繋がるのですが、その辺はぜひご自身でご確認下さい。
そして、トムに促され手漕ぎのトロッコに乗って走り出すダニエルとメロディ。ここで流れてくるのが、CSN&YのTeach Your Childrenです。
後年和訳の歌詞を読んだ時、ああそう言う事だったんだ…と改めて感動しました。

観た当時は、学校の規則や大人たちの束縛から飛び出して2人は幸せを掴むハッピーエンドで「めでたしめでたし」なんて単純にそう思ってました。
でも、きっとあの2人は何マイルか先で警察に保護されるでしょうし、学校生活に戻っても家庭環境の違いを理由にダニエルは転校させられて2人の初恋は終わってしまったかも知れません。歳を重ねるにつれて、そんな風に考えたりもしました。

現実的に考えれば、きっとそうなんでしょうが、やっぱりこれは物語。2人が力を合わせて漕ぐあのおんぼろトロッコは、素敵な未来に向かって、いつまでもどこまでも走り続けるのです、きっと。


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