伊達 純のヒロシマ日記

反戦・反核・反基地などの平和運動、反原発運動、反貧困運動、グローバリゼーションの問題などについてヒロシマから発信する

田母神は37年の時間を超えて広島市に現れた超獣ベロクロンか?

2009年07月13日 03時26分12秒 | Weblog
 7月10日は私の誕生日であると同時に「ウルトラマンの日」でもある。ウルトラマンがテレビに初登場したのが1966年7月10日だったからだ。そして翌日の1966年7月11日に広島市議会が原爆ドームを永久保存する決議をあげた。

 ところで「ウルトラマン」シリーズは、もう1つ原爆ドームと関わりがある。1972年に放映された『ウルトラマンA(エース)』である。当初、『ウルトラマンA』の第1話に登場する超獣ベロクロンは広島市に現れ、原爆ドームを破壊する予定で、撮影も行なわれていたのだが、被爆者や関係者を刺激するという意見から本放送では削除されたというのだ。そのかわりにベロクロンが現れたのは、同じ広島県の福山市だった。主人公の北斗星司(パン屋勤務)と南夕子(看護師)は福山市で働く青年たちだったのだ。

 イラク派兵違憲訴訟の判決を受けて「そんなの関係ねぇ」と発言し、また「日本は侵略国家であったのか」という論文を書いた田母神俊雄前航空幕僚長が、この8月6日、「ヒロシマの平和を疑う」と題した講演を広島で行なう。もちろん「ヒロシマ」を疑うことの許されないものだと言うつもりはない。ただ37年前と違って被爆者や関係者の感情を考慮しない人たちがあらわれているということは言えると思う。私には田母神が37年の時間を超えて広島市に現れた超獣ベロクロンのように思えてくるのだった。


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