野菜と対話する懐石料理

昨夜は　「ラ・ディッシュ大橋店」で行われた第3回「野菜と対話する懐石料理」に行って来ました。
数ヶ月ごとに行われるイベントで前回は6月にあり、この方のブログを読んで即7月に予約を入れてました。
野菜の懐石料理ってすごく楽しみで、期待感いっぱいでワクワクしながら行って来ました。



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前菜とお造りの器です。



だだ茶豆・蓮根・人参のセルクル

これ以上細かいみじん切りはできない程に小さく刻んだ上記三種の野菜を型に入れて押し固めたものに、黄身酢をかけてあります。
多分味付けは何もしてないだろうと思いました。野菜の甘味・旨味を活かして優しい味の黄身酢が添えてあります。
これは是非とも作ってみたいけど、こんなに綺麗にできるかしらと、前菜でいきなりガ～ンと感動しました。



アボガドと長芋射込み　山葵海苔添え

私はアボガドはあまり好きではありません。でも、長芋を種を取った窪みにこうして入れて山葵海苔で和風で食べると美味しいものですね。
長芋をどう処理してあるのか聞きそびれました。摺下ろしただけではなかったです。



満月玉子

卵の黄身の味噌漬けに紅葉を添えて秋の演出です。でも、味は私好みではありませんでした。



白身魚三種盛り

紅葉鯛の焼き〆で長芋と梅肉・平目の昆布〆で大根の山葵・オナガクロの諸味〆で胡瓜と茗荷をそれぞれ巻いてありました。
大葉の下の大根はまさか季節外れの早生糸巻き大根？と食べてみたら辛い！紅い辛味大根とのことでした。
下には五色の極細千切り野菜が敷いてあり、ぜ～んぶ完食しました。



裏側から見るとこんな風。
さすが野菜懐石と銘打ってあるだけにお刺身で野菜を巻いて食べさせるのですね。
紅葉鯛の皮目の焼きの香ばしさ、平目の昆布〆が野菜との相乗作用でより美味にいただけました。
オナガクロの諸味〆はあまり好きじゃなかったので旦那さんへ廻しました。



里芋饅頭・佐土原茄子の翡翠煮・紅葉人参、オクラ、三つ葉の煮物の南瓜スープ仕立て

これも煮物の概念を破られて、ガ～ンと頭を打たれました。
南瓜スープは多分これはダシでのばしてあるのでしょう。いつも食べる南瓜スープとは異なって、あくまで和風味でなんとも言えずそれぞれの煮物を優しく包んでいました。



里芋饅頭は舌触りが絹のように滑らかで、塩味として細かにしたベーコンが入ってました。
この滑らかさのつなぎは上新粉かな？と思ったけど、それなら練ってから又火を通すのが難しい。食べながらお聞きしたらお餅だとのこと。成る程！！
佐土原茄子も上品に含め煮にしてあり、オクラと三つ葉も味を絞めるのに役だってる気がしました。人参はイマイチ火の通りが悪かったかな？

でもこれ、味を覚えているうちに絶対作ってみたいです。煮物もこういう風にアレンジしてみるのもいいなぁと嬉しい発見をしました。



焼き物の籠盛りです。



脂秋刀魚の幽庵焼きと薩摩芋の檸檬煮

幽庵焼きとはココに説明があります。幽庵地に漬込んだ秋刀魚をクルクルと巻いて焼いてありました。秋刀魚特有の青魚臭さが抜けて上品な味に焼き上がっていました。
薩摩芋のレモン煮は、エヘヘ、私の作った方が美味しいと思いました。初めて勝った～～



牛蒡と高野豆腐の蓮根巻き　揚げ田楽

これはとても凝ってました。
食感の違う野豆腐と牛蒡をそれぞれ味付け含め煮して、それを薄切りの蓮根で巻き崩れないように干瓢で巻いて片栗粉をまぶして揚げてあります。（←多分。想像ですが・・・）それに味噌田楽をかけてありました。
でも・・・・・手の込んだ一品ですが干瓢が噛み切れず食べづらくて、田楽味噌も若干味が濃い感じでした。

もう一品の焼き栗とキノコの白和えがありましたが、これは栗の味がイマイチで和えてある味も好みでなかったので、画像撮り忘れました。



つみれ汁

お清ましよりも少し濃い目の味で、これは可もなく不可もなしでしょうか・・・



松茸ご飯の袱紗包みと野菜（茄子・椎茸）の握り



袱紗を開けるとニョキっと松茸が！今秋2回目の松茸ですが、ご飯にあまり香りが移ってなかったような気がしました。

その代わり、茄子の握りには味付けして焼いた茄子にバルサミコソースがかけてあり、握りを口に含んだ後から美味しさがジュワ～としみ出す感じでした。
同様に椎茸の握りも美味しかったです。



最後のデザートです。飲物はお茶かコーヒーかでコーヒーを頼みました。



栗入り小豆羊羹



お芋のタルト

最後の最後まで野菜が主役の懐石料理、これで3500円でした。
目から鱗の収穫もあり期待が裏切られる事のない昨夜でした。



最後に料理長のしのはらさんが挨拶に立たれました。

「野菜の美味しさを識って戴きたく企画したイベントも今回で3回目ですが、今度は10/22に『穀物と海藻と何とかのマクロビ』を企画しています。定員20名です」
とのことでした。


総じてとても美味しく斬新で参考になるものが多く、楽しませて戴きました。ただ、旦那さんは好みのお酒がなかったのが残念と言ってました。