土曜に公開講座を聴きに行った時、早く着いたので駐車場に車を止めて散歩がてらに近くを歩いてみた。最近開発されたばかりの住宅地はどれも何とか邸と言っていいほど家が大きく、多分敷地は7~80坪近くあるだろう。庭木も植木だろうが結構大きく、駐車場に停まっているいる車も外車が多く、国産ではレクサスがやたら目立つ。まるで韓流ドラマに出て来るような雰囲気の街並みである。土曜日だったが人の気配はなく生活感が全くない。何百軒もそんな家が並んでいると一体どんな人が住むのだろうと思う。医者や芸能人、高級官僚がこんな田舎に集めるとお思えない。街全体がデヴェロッパー1社が開発しており街づくりがTVで取り上げられたこともある。それほど大きな会社ではないのだがこれだけかためて宅地を取得し、立派な家を建て売りするには相当無理からの力技が必要と思う。周辺には新築中の家があり、まだまだ広くなるのだろう。高級住宅街風だが良く見ると家は大きいのだが庭は殆ど無い。そのため家の間隔が狭く窮屈そうな感じがする。由緒ある高級住宅街と違うのはそのあたりだ。多分なるべく沢山の家を建てて売るという戦略だったのだろう。
その住宅地の中心に1年ほど前大型スーパーができた。一等地に大型店舗を次々に出店している有名な店である。駅前再開発とかなると必ずこの店の名前が出る。開店直後に一度行ったことがあるが寄ってみた。店内は通路もゆったり設計されどの店もおしゃれでオシャレである。多分都会の百貨店より豪華である。1年前の感覚とあまり変わらない。1年前はまだ知られていないので客が少ないと思ったが、今回認知度の浸透したであろう土曜の昼時にしては客が少ない。平日だったらもっと少ないだろう。通路だけではなく各店の客も疎らである。どう見ても赤字経営だろう。デヴェロッパーも街の目玉として誘致したのだろうが長続きするかどうか。ターミナル駅でもなんでもなく私鉄のある駅から少し離れた場所に開発した宅地である。スーパーの客も高級住宅地の住人に限られわざわざ遠くからは来ないだろう。つまり顧客のパイは限られておりリピートといっても食料品くらいで、生活に必要なものは既に揃えているだろうから若い人が生活レベルが上がるにつれ買い足していくという街ではない。思い出すのはここ数年ちょっと郊外を走っているとやたらコンビニの閉店が目立つことである。百貨店かそれ以上の豪華さで三階建で出店したこの大型店はコンビニほど簡単には閉開店はできないだろう。一年後にもう一度行けば相当数のテナントが入れ替わってあるいはシャッターを下ろしているような気がする。
我が家の近くもスーパー、家電量販店、ホームセンターなど大型店が多い。共通しているのは広大な駐車場と建屋は全て平屋づくりである。これなら更地に戻して宅地にするのも簡単だろう。住宅地も周辺に拡大して行っているが典型的な平均サイズの建売住宅街である。これなら若い人も手が出せるだろうし何より子供が成長してそれなりの顧客となる。街も30年くらいで年をとって静かになって行く。先の高級住宅街風の町は建てた時から既に成熟している。寿命から言うと先に老けるだろう。消費だって減って行く。多くの人は30年前に今の生活が想像できただろうか、否。日々の変化は気づかなくても30年経てば確実に変化している。老け行く街というブログを書いたように思うが新興の住宅街を散歩しているとつい30年後に思いを馳せる。残念ながらこの目で見ることはできないだろうが。


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