電車の中で 大阪の主婦たちのグループの会話を聞きました。
人の会話を聞くのはマナー違反ですが 大きな声は10m先まで聞こえて嫌でも耳に入ります。
「うちこないだ 京都で漬けもんバイキング食べて来てん」
「ウチ漬けもんがあったらご飯何杯でもいけんねん」
「一人千五百円もして高かったけど ウチ漬けもん好きやから食べて来てん」
どうやらこの主婦は漬け物で 大枚千五百円使ったことで自分がグルメで有ることを 自慢したかったようです。
こういったものは、遠方からの観光客が食べていかれます。
京都府民は 珍しくもないので寄り付きません。(値打ちは分っています)
しかし他の主婦の冷ややかな目に この主婦は鼻白みます。
漬け物くらいで 何をありがたがっているのかと思っているようです。
この人達も値打ちがよく分かっていないようです。
価値観の違いが出ました。
漬け物主婦は 自慢したかったのに、馬鹿にされました。
「漬けもんって そんなにガバカバ食べるもん？」
観光地の食事はイベントです。楽しいのが全てです。
普段とはかけ離れたものです。
漬け物バイキングは お土産の味見の代わりに考え出された賢い方法だと思います。
あくまでも味見ですから 多種類を少しずつ食べる人が多いです。
図らずも仲間から 自称グルメはただの大食いに見られてしまいました。
京都の漬け物は とても美味しくバイキングはとても工夫が凝らされた楽しいものです。
その華やかな雰囲気ごと楽しむのが正解です。
腹も身のうちと言いますが 食べすぎると 美味しいものの輪郭はぼやけます。
