雨。ぽとりぽとりと秋の雨。優しい雨音。お隣の玄関横には しまい忘れた金魚鉢。昔ながらの ぎやまんの チューリップのかたちの金魚鉢。伏せた姿が潜水帽のようです。雨がひとつぶ落ちて 優しい音色を奏でます。キン キン キン キン 間を置いて時には時間を空けてキン キン…
古いおてらの 庭の水琴窟のようです。
ああきっと昔の人はこの音を聴いて水琴窟を思いついたんだろうなぁ。
こんな雨の日は嫌いではありません。
大阪の味にうなぎの半助 穴子の皮のきゅうり揉み 塩鯖の骨からとった潮汁(船場汁)などまかない料理が有り 伝統の食べ物です。
江戸っ子などから見れば貧乏くさい みみっちいと非難されるかも知れませんが、昔から大阪は産物が少ないし、商業など二次産業は売り物を大事にし それを自分の食べる分にはしませんでした。
正直豊かなのは江戸の庶民くらいです。(残り物など平気で捨てていました)
大阪だけでなく京都や奈良なども同じで 白いご飯が食べられるのは夜だけで 朝は粥や芋類 昼もつましいものばかりです。
今でも奈良では茶粥の習慣が今も残っています(京都も似たようなものです)
大根は葉も茎も食品にしますし だし昆布も捨てずに佃煮にし やがてそれはお茶漬けの友として名物になります。
東京なら捨ててしまうだろう ゴボウやフキの葉っぱも立派な総菜に作ります(とても美味しいです)
魚なんて皮や骨の脇の身 白子や真子 頭が味が濃縮されて一番美味しいのに捨ててしまうのはゴミを増やすばかりです。
半助とは蒲焼きを作った時の残りの頭て.(こちらでは頭をつけて焼きます)のことで大阪では豆腐と煮たり たまごとじにして美味しく頂きます。頭は主に出しになります。
上方落語にも出てくるくらい庶民的なおかずです。
上方では目黒のサンマや初鰹のお話は初めから理解の他です。
今日はちょっとひねって里芋とたき合わせにしました。