ゆっくりかえろう

散歩と料理

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セミ判蛇腹カメラ

2010-09-21 | カメラ紹介
 向かって左が小西六パールIII L
 右がツアイスイコン イコンタ520

 パールも基本的な大きさやフイルム装填
 レンズの配置やレンズを支える腕
 蓋の位置や被せる形などを
 お手本にしています。

 ひとつの完成された形で
 コピーしたというか 日本人から見たら
 これが蛇腹カメラそのものの形で
 真似るというより そこまで考えに至らない
 形をなぞることがカメラを作るのと
 同じ意味だったのではないでしょうか

 もちろん今から考えれば それはいけないこと
 だったのですが。
 

 面白いことに使いにくい左手シャッターボタンなど
 真似しなくてもいいところまで素直にコピーしています。

 この点マミヤの方が オリジナルを模索していて
 独立性を感じます

 パールも距離計とヘリコイド繰り出しにしているところは
 マネからの緩やかな脱皮を感じます

 しかしそれにしても
 距離計のついた軍艦部分をとったら
 そっくりなカメラになってしまいます

 このイコンタは戦前のドイツ帝国時代のもの(推定)
 パールは戦後すぐの1950年代のもの

 町にはクルマもバイクもおもちゃも日常品や
 贅沢品もコピー商品が溢れかえっていたそうです

 パールは まだいいほう
 もっとそっくりな製品は沢山ありました

ツアイスイコン スーパーセミイコンタ  テッサー7cm3.5

2010-09-21 | カメラ紹介
 スーパーセミイコンタは 正式にはイコンタ530
 ツアイスの整理番号が短くてシンプルです
 フィルムは120(俗に言うブローニー)
 サイズは4.5×6

 他にうちにあるイコンタは520と521どちらも目測ですが
 この530だけは距離計つき

 でもI型なのでかなり古い機体です

 写すときは蛇腹を引き出して 距離計のアームを繰り出して
 格納しているフアィンダーを開いてセットします

 古いカメラなので ゆっくり優しく扱うのが理想です

 蛇腹は 手を添えてゆっくり開かないと
 負圧で引っ張られて フィルム面の密着が狂いますので
 丁寧な扱いをしなければなりません

 たまにびっくりカメラみたいに 素早く蛇腹を飛び出させる人をみますが
 こういうカメラにとってはいいことはひとつもありません

スーパーフジカシックス

2010-09-21 | フィルム-その他
 スーパーフジカシックスは 蛇腹カメラ隆盛の
 終盤に発売された中判6×6サイズのカメラ

 レンズはフジナー7.5cm3.5
 シャッターは精工舎
 大きく立派なサイズですが アルミの使いたかがうまく
 見た目より軽くて扱いやすいです

 機体の作りも手堅く 各部の作動もカチッとして節度がよく
 曖昧な部分がありません
 写りも国産最高レベルのカメラだと
 言う人が多いようです

 残念ながらこのカメラ 蛇腹カメラブームに乗り遅れ
 流行期が終わる時期に出てきた為
 それほど売れなかったようです

 フィルムメーカーが作ったカメラはお手本みたいによく写る
 ものが沢山あるのですが 総じて営業的にはへたですね

 おかげで中古カメラにはいいものが比較的廉価に出てきます

 スーパーフジカシックス フジナー7.5cm3.5