BIG JUNの咆哮~inサッカーライフ2~

~でかいだけ?結構じゃないか!!~

第25話 僕なんかで本当にいいんですか?

2005-07-12 | サッカーライフ2

魚住 「え・・・?俺がサイドバック??」




親善試合に召集された俺を待っていたのは、突然のポジション変更だった。




代表監督 「そうだ。現在の代表にはCBはもう必要ない。

      今求められているのは、サイドバック、それも走れるサイドバックのみだ。

      それが気に入らないなら、、、帰ってもらって結構。」



・・・たしかに俺は、これまで何度かサイドバックを経験してきた。

しかし・・・バレンシアでも今は不動のCBを張っている俺がサイドバックか・・・。



代表監督 「・・・どうした?やるのか?それとも、帰るのか??」



魚住 「。。。やります。サイドバックでやらせてください!!」



代表監督 「うむ。」




面談前にヴィンセントに言われていた。

代表監督は信頼度を重視するタイプであるということ。

そして選手の能力を分析する力に長けているということ。

おそらく、彼は見抜いていたのだろう。。。

2mを超える身長がありながら、、ヘディングがそれほど強くない俺の能力に。。。


・・・・そう、俺には・・・・・ヘディングの才能はなかったんだ。。。


現在の俺の能力は、走力だけが突出していた。

あれほど嫌いだった、そして苦手だった基礎練習。

その苦手を克服するために繰り返した、そう、

高校の時から繰り返し続けた反復練習によって培われた走力。

皮肉にも、それが今の俺を支える生命線。。。



これも、、、田岡監督のおかげか。。。。



遠い記憶。

しかし、俺の中にはっきりと残る言葉。


でかいだけ?結構じゃないか!俺はお前に体力や技術をつけさせることは出来る

 しかし、お前をでかくしてやることは出来ない。~





監督・・・・俺は・・・俺は・・・こんなものだったんですか?。。。。






試合が始まる。


俺は・・・ベンチスタートだ。


後半、途中出場。


俺のモチベーションとは裏腹にザ・ワールドが発動する・・・。


結果、1対1の引き分け。俺は6.5の評価点を手にする。



そして、バレンシアに戻るべく飛行機に乗り込む。




ヴィン 「ジュン、どうしたんだい?初めての代表で、しかも得点もしたのに

     そんなに浮かない顔して?」


魚住 「いや・・・ちょっとな。」


ヴィン 「・・・そういえば、代表監督が言ってたよ。

    『良いゴールだった。次も期待してる』だってさ。」



魚住 「あぁ、、、そうか。」






西に向かう飛行機は、積乱雲に飛び込む。


しかし、いずれは抜け出すだろう。


抜けない雲はない。


やまない雨もない。


でも、、、、俺に、、、人間に、限界は。。。。。。




1 コメント

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いいじゃないかw (通りすがりB)
2006-03-18 04:09:36
おっぱい!を忘れて必死になってていいじゃないか!