空中楼閣―Talking Dream―

好きなものを徒然なるままに。

252 生存者あり

2008-12-13 23:53:17 | 映画
内野聖陽ファンとしては、見ないわけにはいかないでしょう。

…たとえ、メディアの報道が「伊藤英明主演」一色で、
うっちーのコメントが全く映らなくても(涙)

…っていうか、うっちー主演でなければ絶対見に行ってないし。

前半部分は「ポセイドン・アドベンチャー」?(リメイクをテレビで見ただけ)
トラウマ部分は「バック・ドラフト」?

いかにもお金がかかっている「大作」で、
作り手側の熱意が伝わってきました。

…だけに、
惜しい気が。

脚本が粗い…テーマとして何を描きたかったのかが不鮮明。
若手隊員に「身内か一般人かで命を選別するのか」みたいなセリフを
吐かせちゃいかんだろう。

伊藤君があれだけ頑張ったのは、やっぱり娘(や、その恩人)を救いたいからだし、
うっちーが必死になったのは弟を救うためだし、
隊員たちのテンションが上がったのも仲間を救えるからだし、
香椎由宇が暴走しちゃったのもそういう思いに打たれたからでしょう?
もちろん、「大切な人を救いたい」という思いは間違っていないし、
その思いが原動力になるというのは正しいと思う。
だけど、あの隊員のセリフのせいで、「結局、身内だから?」という思いが
どうしても残ってしまう。
(そして、見ず知らずの人のために頑張ったキム兄や山田君やMINJIの崇高さが
際立ってしまったような気がするのだ。皮肉なことにね。)

クライマックスは本当に興奮&感動しただけに。
「吹き返し」から後の蛇足感が…
あれで助かるのなら、さっき無理した意味は??
母娘再会の感動が長すぎるよ。こっちはキム兄たちの安否が心配なのに。
ここで山本太郎が死んだらただの巻き添えだからちゃんと助かってくれよ。
(まあ、伊藤君の「プロの救命士としての再生」を描きたかったんだろうけどさ。
だから、彼が助けるのが内野氏@兄ではなく、山本君なのだろうし。
わかりはするけど、彼のトラウマは解消されたのか?)

などなど、突っ込みどころが山のようにあるのが惜しいのですが、
役者さんたちは本当に熱演で魅せてくれました。

子役、うますぎ。

そして、うっちー。

苦悩する内野聖陽。
ストイックな内野聖陽。
有能な内野聖陽。


内野ファンは見るべし!

満足はしたんですよ。

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