空中楼閣―Talking Dream―

好きなものを徒然なるままに。

ゲキ×シネ「髑髏城の七人 アオドクロ」

2010-07-19 20:51:29 | ゲキシネ、舞台中継
映画と舞台のコラボ、ゲキ×シネ。実家の近所で旧作一挙上映とかやってくれたので、喜んで見に行きました。

劇団☆新感線は、ここのところすっかりお気に入りなんですが、
今年はとってもとっても見たかった「薔薇とサムライ」のチケットを取り損ねたのが悔しくて悔しくて悔しくて。
これも「ゲキ×シネ」化してくれるのを待つのみ。

秋には、去年ドツボにはまった「蛮幽鬼」の上映が決定したのでこれも楽しみ。

さて、今回のレパートリー上映、距離さえもうちょっと近かったら、
毎週でも見に行きたいところだったのですが、特急3時間ではそうも行かず(涙)
今回が満を持して。
2004年上演の「髑髏城の七人」、まずは「アオドクロ」バージョン。
来週以降、キャスト・演出を変えての「アカドクロ」も上演あり。

「ゲキ×シネ」は、去年の「五右衛門ロック」以来2回目なんですが、
やっぱりお客さん多いなあ。
上演時間は休憩入れて何と4時間! やっぱり舞台並みです。


舞台は安土桃山時代の関東。
本能寺で滅したはずの「第六天魔王」織田信長の志を継ぐ「髑髏党」が支配する無法地帯。
天下統一を目論む豊臣秀吉との最終決戦が迫る中、
不思議な因縁で結ばれたアウトローたちが集う……

最近見たいくつかの「いのうえ歌舞伎」の原点というか系譜がここにあるのか、と
納得する作品でした。

もうめちゃくちゃ面白かった!!

主演は客演・市川染五郎丈。
演じ分けが難しい役だと思うのですが、しっかり魅せてくれました。
途中までは悪役の色っぽさにうっとりし、「こっちのほうがいい…」とか思っていましたが、
クライマックスは正ヒーローとして魅せる魅せる!
殺陣もめっちゃカッコ良かった!

ヒロインは鈴木杏ちゃんになるのかな。
心を開きだしてから、もうかわいくてかわいくて!
応援したくなる女の子。

私の中のヒロイン(笑)、池内博之氏。
(いや、だって他バージョンでは女優さんがやってる役だしさあ…)
「実は…」の正体も納得の美貌
この人は本当に、「狂気」が似合う。
(「新選組!」の久坂玄瑞も嵌り役だったし、
「嗤う伊右衛門」の直助権兵衛が素晴らしかった。)
天魔王の手に落ちるシーンははっきりきっぱりサービスシーンだと思うんですが(笑)
おいしくいただきました、はい。
というか、見終わった今も萌えが止まりません(爆)
元々好きなんだよねー、ああいう役柄が。

佐藤アツヒロ氏、素敵な役だー!
泣かされたのは主に彼がらみのエピソード。
…そしてよく笑わせてくれたし。
劇中歌は一曲も覚えていないのに、「♪夢はフリーダム フリーダム」が頭を離れない…(爆)

そして川原和久さんにも泣かされた。
ていうか、「相棒」の役名で「イタミン」としか出ないんですけどね(爆)

ラサール石井氏、上手いなあ…
彼も「実は…」の正体は早々とわかったのですが、
ラストの決断が見事でした。

高田聖子さん、粟根まことさんといったお馴染みメンバーはやっぱり凄い。
粟根さんは味方キャラのほうが好きだ。

ストーリーは歴史好き心をくすぐりつつ、しっかり痛快エンタメで。
4時間たっぷり楽しみました。


で、今回のこの物語は
染五郎丈&池内氏の美しさで成立していた話だと思うので(ヲイ)
「アカドクロ」がどんな物語になるのか、とってもとっても気になります。
何とか都合をつけて、次の「アカドクロ」上映も見に行きたいと思います。

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