Narzisse

「たとえ何が起ころうと、私は人生を肯定して生きよう」

映画4本

2012-10-03 | 映画
9月中に映画を4本も観たので、ちょっとだけですが感想を書いておこうかと思います。
ラインナップは、
・「踊る大捜査線 THE FINAL」
・「ハンガーゲーム」
・「アベンジャーズ」
・「ダーク・シャドウ」

「踊る~」は公開初日に映画館で、後ろの3本は夏季休暇で行った旅行の往復飛行機の中で観ました。

「ハンガーゲーム」、公開前に観たので、その後予告編観るたびに「ああ、あそこね」なんて思ったり。



以下、感想(ネタバレ含)。

「踊る~」
・すみれさんがどんな経緯で長距離バスを借りた(ジャックした?)のか、見たかった。

・真下の子供は真下だなぁ(笑) あれで知らない人についってっちゃダメだよ。

・小池くん、結局太陽の下での捜査はできなかったねぇ。

・いや、それよりもかっこよかったよ、小池くん。ってか、小泉孝太郎。
 普通にかっこよかった。
 でも、万一「THE FINAL2」なんてのができても、もう一度TVシリーズが出来ても出ないんだよね。もっと見たかったんだけど…。

・3 の時の小池くんの真下への態度がFINALでつながるとは。当時は伏線じゃなかったのに伏線になったというのがオモシロイ。

・鳥飼さんの義眼の動き。「小栗旬すごい!目って動かせんの?!」と思って見てたけど、あれはCGだったと、まとめ本読んで知った。そらそうだわな。…いや、でも小栗旬なら気合いでやれそうだと思ったんだよ。

・相変わらず、室井さんの秋田弁が分からなかった(笑)

・映画館出てきたときに、主題歌『Love Somebody』について、高校生(多分)が「あれ、絶対、裕二も歌ってるよね~」と言ってました。…「も歌ってる」、じゃなくて織田裕二の歌なんですが。…考えたら高校生ってTVシリーズやってた時は赤ちゃんだもんな。時間の流れが怖い。

・公開記念で地上波で、2と3やってましたが、2を見て小池くんの成長っぷりに感激。外見も中身も。最初はただのパソオタだったのに、9年間であんなにも変貌を遂げるとは。「人間は変わる」というすごい例だと思います。
それと、3って今から見返すと非常に微妙な作品だったんだなぁ、と。まぁFINALへの橋渡しですね。

・結局、今更ながら、小池くん(というか小泉孝太郎に??)どハマりしちゃったんですが、どないしましょかね。




「ハンガーゲーム」
・筋としては面白いし、ノリやすい。

・ただ、こういう系の映画(公開中の「悪の教典」とか)って、どうしても「バトル・ロワイアル」と比べてしまう。

・で、やっぱりバトロワには敵わなかった。

・ハンガーゲーム出場者がスポンサーを得るために順に出演していたテレビ番組の司会者が、最後まで高田純二に見えて仕方なかった。

・衣装がものすごい。観客それぞれの衣装まで凝ってる。スターウォーズのいろんな星の人みたい。

・最後の含みの持たせ方がよかった。たぶんもう日常には戻れない。




「アベンジャーズ」
・とりあえず、ものすごくあほらしい映画だった(いい意味で)。

・何も考えずに見るのが一番です。

・いろいろお金がかかってるんだろうなぁという感じでした。

・キャプテン・アメリカ、苦労性です。

・アイアンマンはあのキャラのまま。

・暴走したハルクが小さくなるまで服を預かってくれてたおじいさんはいい人だ。




「ダーク・シャドウ」
・予告編を見て想像していた感じと違った。あんなに真面目にストーリーがあるとは。

・実は、生身の人間なのに吸血鬼と魔女に立ち向かう現バーバナス家当主さんが一番すごいと思う。

・一番可哀そうなのは、うっかりバーバナスを掘り返しちゃった工事作業員。

・1970年代ってことで、ヒッピー出てくるわ、ベトナム戦争話出てくるわ。挙句に「ナウい」なんて言葉が出てきた(笑)

・バーバナス、あのメイクじゃジョニー・デップかどうか分かんないよ。

映画「るろうに剣心」

2012-09-03 | 映画
「るろ剣」実写映画版、製作決定した時からブーブー言ってましたが
1日に観に行ってきました。

怖いもの見たさ、ってやつです。

結果→「まぁええか。」ってところと「ないわ~」ってところが半々くらい?
「ないわ~」ってところは、本当に有り得ません!
再考求む!って感じです。

ただ原作ファンからすると
ドラゴンボールがハリウッド実写になった時に鳥山明先生が「原作とは別のものとしてみてもらえたらいいです。」と
仰ったコメントが、そのまま当てはまるんじゃないかと思います。
原作に思い入れがあるなら、いろいろツライところがあるんでね。
和月伸宏先生はあちこちで「OK!」って感じのコメントを出していらっしゃいましたが。

では、ネタバレ含み感想です↓

●脚本
導入~刃衛の話・武田観柳の話までを2時間半にまとめたのは、頑張ったなーって感じです。
細かいところまでやろうとすると観柳の話だけで終わっちゃうでしょうから。

ただ、2時間半にそこまでまとめたがゆえに…
・神谷道場が観柳の手下に襲われたときに、剣心がどこで何を察知して助けに来たのかが不明。もしくは本当は助けに来たわけじゃないとしたら、何の用事で訪れたのかが不明。
・左之助がどんな経緯で観柳邸乗り込みの際に加勢に来たのかがイマイチ不明。「楽しそうなケンカがあるかも」と思ったにしては、タイミングが良すぎ(笑)だし、恵と観柳の係わりに関するやり取りもない。
・剣心が人斬りに戻ろうとしてまで薫を助けようとする動機が弱すぎ。そこまで薫と絡んでない。
…てな具合に、それぞれのキャラ同士がなぜ絡んでいくかというところがすっぽり抜けてしまって、時系列を追うのでいっぱいいっぱいになってしまった感がありました。
日常風景的な場面が、恐らくは時間を食うがゆえに、ほとんど書かれなかったせいでしょうね。

少しだけ挿入された過去話。
清里明良(巴の許嫁ね)殺害場面。
まだあそこでは剣心は自分のやっていることに迷いは持っていないと思うのですが。
あんなに前面に迷いを出したら、後に巴と会って心境に変化が…みたいなもんが全く出なくなってしまう。

最後の「おかえりなさい」「ただいま」。
だーかーらー、ここでやっちゃったら「流浪人になってから『ただいま』を言ったのは、今が初めてでござる。」っていう
原作の薫告白シーンが意味なくなっちゃうじゃないですか。
原作でも、序盤で「ただいま」って言っちゃってるよっていう指摘があったりしてましたけどね。
うーん、他の締め方は何があるのか私は分かりませんが、違うものにしてほしかったな。



●剣心:佐藤健
佐藤健、頑張った!
これはアリだと思いました。
ござる言葉と「おろ」はよくはまってました。
ただ…激昂したときに物足りなさが。
あれは冷徹さを出すよりは、感情制御不能な感じの方が良かったんじゃないかと思います。
凄みを出すのと声を低くするのは違うと思う。


●薫:武井咲
私の中でのイメージは、新垣結衣なんです。
今回、絶っっ対、新垣結衣がやるだろうと思っていたのに、ふたを開けたら武井咲。
…最後までなじめませんでした。。。どこがどう、ってわけじゃないんですが。。。
「フレフレ少女」の時の学ラン姿がたぶん新垣結衣の袴姿に脳内で直結してると思われます。いや、この映画は観てないんですが。


●左之助:青木崇高
ちっさいわ!背が!横幅が!
それに合わせて斬馬刀までちっさくなっちゃったじゃないか!
剣心より頭一つ分以上は大きくないと。
並んだときに「ちょっと大きい」じゃダメですよ。
横幅も足りません。もう少し肩幅ないとなー。
目つきは良かったんだけど、首から下がなぁ~。


●弥彦:田中偉登
健闘。弥彦っぽかった。
けど、万一「2」を作るなら早く作らないと、この子すぐに大きくなっちゃうよ。


●恵:蒼井優
…なんで、蒼井優?
メイクさん大奮闘でしたが、違和感ぬぐえず。
「はすっぱな言葉づかい」ってのが合わないんです。
あの顔立ちの女優さんっていっぱいいるはずなんですけどねぇ。


●観柳:香川照之
申し上げる言葉もございません。
見事です。素晴らしいです。
これだけの観柳らしさを出せる俳優さんは他にいらっしゃらないと思います(←褒め言葉?)
一挙一投足、観柳でした!


●刃衛:吉川晃司
出だしは良かったんですが…。
年齢的にはジャストなのかもしれませんが、なぜかだんだんおっさんになっていってしまった。
もうちょっと頬がこけてないと。ちょっとふっくら?
それに「ウフフ笑い」のない刃衛は、刃衛じゃないやい!
「ウフフ笑い」だけは守ってほしかったです。

『MW』で、充分に狂気を見せた玉木宏なんてどうだったでしょうかね。


●外印:綾野剛
ずーっと仮面つけてて、「あの仮面は般若のつもりなのか?でも仮面の顔が癋見(べしみ)?」と
観ている間中悩んでたんですが、エンドロールで外印だと分かりました。
そういや、糸を操ってましたわ。
あれですね、原作ではやらなかった「仮面を取ったら美少年」バージョンの外印ですね。
原作では「仮面の下は美少年とは限らない」ということでおじいさんでした。
まあ、あれだけ動けるしわしわおじいさん…って、そんな俳優さんいないわな。全部CGになっちゃう。お金かかる。そんな事情かな。


●戌亥番神:須藤元気
いやー、須藤元気が出るのは知ってたんです。でも、何の役かなーって思ってたんですが。
ぴったりな、筋肉バカの役でした。
服装がなんかカンフーみたいで変でしたけど、キャラは合ってました。
ドレッドヘアに迷彩服。原作通りの衣装が見たかった。

キャラについての感想はこんなもんでしょうか。


……「斎藤一」がいない??……


そんな人、この映画に出てませんよ?


ええ、出てませんでしたとも。一片たりとも。


「藤田五郎」っていうおっさんなら出てましたが。



藤田五郎:江口洋介
あれは、藤田五郎です。
たとえエンドロールで「斎藤一」と書いてあっても、あれは藤田五郎です。

悪・即・斬の、新撰組三番隊組長の、狼の、斎藤さんじゃない!!!!

あれが斎藤さんに見えた人はすごいです。
なんて心の広い人かと尊敬します。

あんなの、金髪で煙草吸ってて寝癖で眉毛がカールしてるお兄さんが「サンジです」って言ってるようなもんです!(←なに、この例え…)


オダギリジョーでよかったのに!
誰が斎藤さんの実年齢に合わせろっつった!

斎藤一はいませんでした!以上!




ちょっと冷静になって。

脚本・監督・その他諸々、「るろ剣」における「斎藤一」をまったく理解していないとしか思えませんでした。
キャスト聞いた時も「は?」って思いましたが、見ても「は?」。
見た目・印象も全くその雰囲気を出そうという努力がないし、話し方・所作も全く違います。
煙草咥えさして警官の制服着せて刀ぶらさげて長髪オールバックにちょびっとだけ前髪にしたら「斎藤一」になるとでも?
なんであれで原作者からもGOが出たのか分かりませんが、よくよくよくよく考えてほしいと思いました。
だってね、初登場シーンで思ったことが「あ、この映画の斎藤一も煙草吸う設定なんだ」でしたよ。
全然、「るろ剣」の斎藤さんって認識できない証拠じゃないですか。
てなわけで、オダギリジョーで撮り直してください。


●観柳邸の壁にかかっていた肖像画
廊下の壁、階段正面くらいの位置に掛っていて、ちらっとしか映らなかったのですが
美術さんが渾身の力をこめて描いたんだろうってかんじにそっくりの肖像画でした。
遠目に見ても素晴らしい出来でした。
あれを見た香川照之さんの反応が知りたい。


●なんか内容的には続編をつくりたいような雰囲気がしてましたが。
「龍馬伝」のキャスト・スタッフがそんなに好きなら「龍馬伝2」をやれよ!って思っちゃうんですよね。うん。


●で、万一続編ができた場合の話。
次に持ってくるのは志々雄の話でしょうねぇ。
そうなると蒼紫含むお庭番衆を出すことになると思うんですが、蒼紫ってだれがやるの?
あの頭身であの顔立ち。相当難しいです。思い浮かびませんねぇ。

志々雄は…「龍馬伝」がそんなに好きなら福山雅治でどうですか、監督さん。ふふふ。
どうせ包帯グルグルだし。
…線が細すぎで似合わないですね。
目の狂気っぷりだけだすなら、北村一輝?

宗次郎が問題なんですよね。
いつもにこにこ。美少年というか中性的雰囲気。
でもって、あの身のこなし。縮地もやらなきゃいけないのか。
…フィギュアスケートの羽生選手はいかがですか?…ごめんなさい、ただの趣味です。彼はスケート選手であって俳優さんじゃないですね。…ぴったりなんだけどな…。
ジャニーズの誰か、なんてのだけはやめてほしい。




長くなりましたが、以上が感想です。
長い。読んでくれた人、ありがとうございます。

1日の夜は、こんな感想をずっと考えていて気が立ってなかなか眠れず
2日の夜は、1日に録画した「踊る大捜査線」のSPを見て気が立ってなかなか眠れず
3日の朝は寝坊してしまい20分で用意して家を出る羽目になりました。
今現在、月曜日なのにものすごく疲れています。

来週は「踊る大捜査線」観に行きます。

映画「ホタルノヒカリ」と干物女

2012-06-21 | 映画
映画「ホタルノヒカリ」。
原作1巻のみ、ドラマ見ず(キャストだけは知っている)という状態で見に行ってきました。

雨の金曜日に行ったので、映画館ガラガラ。レイトショーだったというのもあるとは思いますが。
真ん中の席で、映画館なのに笑い声が出せるという。



○かなり笑えた。いろんなことを吹き飛ばすくらいに笑えました。
冒頭の、アルプス一万尺と、蛍の「何のダンスでしょう」クイズから大笑いでした。


○藤木直人、いい役やな~。
実は、初主演連続ドラマ「喪服のランデヴー」の頃から好きでして。
部長としてまじめな顔をしているところと、蛍のペースに乗せられちゃうところと、どちらもいいかんじでした。


○部長、行方不明の夜の出来事。
今回の映画のポイントなので書きませんけど、とりあえず笑えた。笑うしかなかったよ。…思い出し笑いができます(笑)
いや~相当な練習をしたんだと思いますよ。


○男女兼用の顔
上の行方不明の夜の出来事にも被るんですが、はじめて聞きました、この言い回し。
部長の顔のことです。
しかも、世界レベルで。
世界レベルで男女兼用の顔…ばっちり万人受けですね。


○予告編でかなりプッシュされていた感のあるローマ観光は、そんなになかったです。
まぁ、それよりもストーリーとか、蛍と部長の夫婦漫才っぷりとかが楽しかったので、なんの問題もありませんが。

あと、某映画評で「『ローマの休日』の2人に扮して観光地を巡るところも見どころ!」みたいに書かれていましたが、「ローマの休日」ごっこもしません。
この映画評、本編見ずに予告編だけ見て書いたな~。ホント、いつも的外れだなぁとある意味感心します。



ところで、この「ホタルノヒカリ」から「干物女」っていう言葉が生まれましたが、この言葉、クセモノだな~って思うんですよね。
「恋愛よりも家でぐうたらしてるのが好き。」「家ではダメダメ」ってのが干物女の定義みたいに言われてて、いかに家では干物か、みたいなことがいろんな雑誌とかでも取り上げられてましたけど、干物女になる大前提が実はあるんですよね~。

それは「仕事はできる」ってことです。

「仕事はできる」のに、家でぐうたら、恋愛よりも一人でごろごろが好き、ってのが干物女でして。
蛍も仕事はバリバリですからねぇ。

仕事もできなくて家でもぐうたら、なのは干物女にもなれないただのダメ女なんだなぁと気づいた今日この頃。

「恋愛よりも家でぐうたらしてるのが好き。」だし、昔っから外では「しっかりしてる」と言われるけど家では全然だし、私も干物女だわ~って思ってましたが、仕事は…できませんねぇ。
半年の間に2回も先生とぶつかったし。もうちょっとなんとかならんかね。

映画を見て、せめて干物女に昇格できるよう仕事を頑張るか、恋愛を頑張るかしないとな、と思わされました。





閑話休題

この前、先生とぶつかったときのこと。
向こうは「それなりに仕事やってんだろうから、これくらい分かれよ!」と言いたかったらしいのですが、3年目のペーペーですからね。

先生「あなた、キャリア長いんでしょう。だから…。」
私「(先生を遮り)短いです!」
先生「(しばし沈黙)…いや、ここは短いかもしれないけど、その前のところで結構やってるでしょ。」
私「短いです!」
先生「………とにかく~…。」

こんなコントみたいなやりとりになってしまいました。





テルマエ・ロマエ

2012-05-04 | 映画
4月28日、公開初日に観に行ってきました。

原作(マンガ)は以前から読んでます。
「映画化」と聞いて、ローマ人できるの??と思ってましたが、公開前のチラシか何かに載っていた「日本屈指の濃い顔俳優」の素晴らしきキャスティングにより、素晴らしい映画となっていました


以下、ネタバレ含みつつ感想。


…そういや、コミックス4巻、買って読んだのに手元に本がない…誰かに貸したかしら…??







●原作コミックスの1~3巻の内容がまとめられています。
最初の銭湯、温泉、ウオッシュレット、ワニ、バナナ園、湯治場…と原作の話をあますところなく詰め込んでいて、よくぞまとめた!
「あのエピソードないやーん。」って思わなくてよくて、嬉しかった!
金精さまの話まで入れてありました。


●キャスト素晴らしい!
ルシウスの阿部寛も、ハドリアヌスの市村正親も、ケイオニウスの北村一輝も、誰もが間違いなくローマ人だった!
ハドリアヌスなんて本当にあんな感じだったんじゃないですかねぇ。
アントニヌスの宍戸開もよかった~。

あ、そういや、ルシウスとケイオニウスって「天地人」の上杉謙信と景勝なんだよねー…と思うと、なんだか不思議だ。。上杉家ってローマ人になれるくらい濃い顔家系だったんですか、そうですか。



●ケイオニウス、いいところなしでした。
原作だと、若干、次期皇帝候補として頑張らねば!的な場面があるのですが(結局死ぬけど)、映画は隅から隅まで「女たらし」な部分しかなかった(笑)
亡くなる寸前にルシウスに女性への手紙を大量に頼む場面こそなかったけど、常に女の子にチュッチュしていて(笑)、ルシウスから次期皇帝として疑問視され、最後に「パンノニアにて疫病で病没。」の文字だけがでるという…。。
あまりに女たらしな部分ばかり出てたので「パンノニアにて疫病で病没。」の文字が出た時に、「挙句に死ぬんかいな~。」みたいな雰囲気と笑いが映画館に広がってました(笑)


●これで五賢帝といえば、トラヤヌスとかマルクス・アウレリウス・アントニヌスが有名だったけど、ハドリアヌスとアントニウスが一躍有名になったに違いない。


●映画の流れとして、いろいろあってアントニウスがパンノニアに行くことに→そしたらケイオニウスが皇帝になっちゃう→歴史変わっちゃうよ! ってのが、途中から本筋になったんですが、これを後から考えてみました。

ケイオニウスが皇帝になる→元老院抑えられるはずもなく反乱も頻発してローマ帝国が滅びるに違いない→ローマ帝国がなくなったら…民族大移動による諸々がないから、フランスとかドイツとかできない。→イギリスもできないね。ケルト人の国になるかな?→キリスト教の立ち位置も微妙。たぶん地方の一宗教くらい?→イスラム世界は別で発展してる。ローマ教会ないだろうから十字軍発生せず。→セルジュークトルコまたはオスマントルコが大拡大。ヨーロッパ全土とアフリカも含むんじゃないだろうか。→アフリカもヨーロッパの侵略がないから、南半分はエチオピアの勢力拡大・北半分はイスラム世界?→ヨーロッパから火薬とか来ないので、中国の発展が遅れる→日本の発展も遅れる→中国は漢民族の国じゃなくて、ウイグルとかキルギスとか女真とか騎馬民族の国になってるかも。→日本にも騎馬民族が来てるかも。→ヨーロッパがアメリカを新発見!ってことはなくなる。→もしかして、騎馬民族に侵略された日本が太平洋に漕ぎだしてアメリカ発見してるかも→ヨーロッパのいろいろがないなら、1次大戦と2次大戦ないんじゃあ?…

こんなことを家に帰りながら考えてました。

ケイオニウスが皇帝になるとならないで、こんなにも違うんですね。たぶん。
すごいわ。



●レイトショー観に行ったせいもあるけど、映画館ほぼ満席かつ大人ばっかり(笑)
でも大人ばっかりだったので、笑いポイントがずれることなく。
最初はみんな笑いを抑えてたんですが、「こう来たらこうだよね」という予想ができてくるにつれて笑いが大きくなっていってました。


●恐らく原作読んでないであろう、年輩の方が結構見に来ておられたのが印象的。
チケット買ってた時も、隣でチケット買ってたの、70代前半の老夫婦だったし。



原作読まなくても十分楽しめます

けど、読んで行ったら、倍楽しめます



ブッダ

2011-05-29 | 映画
映画「ブッダ」観てきました。
手塚治虫のブッダです。
若き日のブッダ、まだ「シッダールタ」だったころのお話です。

福利厚生で映画券をもらったのですが、使用期限が5月末・しかも映画館限定、でしたのでこの券でブッダを観ることにしました。
「ブッダ」、気になってたのでタイミングはちょうど良かった。
「プリンセス・トヨトミ」も捨てがたかったのですが、券の使える映画館ではやっていなかったので。残念。

さて「ブッダ」ですが。
原作、3回以上読んでます。最後に読んでから10年くらい経ってますが。
なのでストーリーは大体分かってる。
そんな状態で観に行った感想。



ネタバレあります。





●原作知らないとツライと思う。
原作読まずに観たら、きっとところどころで「へ?今の誰?」とか「え?なに?」とか出てきそう。
タイトルに「手塚治虫のブッダ」って書いてあるので「もちろん知ってるよね!」ってのが前提なのか?


●チャプラの話からシッダールタ出家までよくぞ2時間でまとめた!
まとめたがゆえに時間軸がおかしくなっちゃったところがあるけど、まあいいや。
本当はチャプラの話があってそのあとにシッダールタが出てきて…だからね。


●2時間でまとめた結果…
 ・ミゲーラとシッダールタの淡い恋の話がえらくありがちなさっぱりした内容になった。
 ・ミゲーラが捕まるまでのドタバタ(武芸大会とか)がなくなった。
 ・タッタとチャプラの母とナラダッタの3人での絡みがすっぽ抜けて、ナラダッタが意味不明なことに。
 このへんが抜けちゃった大きいところかなぁ。
 

●スッドーダナ王(シッダールタの父王)、棒読み大会!
チャプラ…堺雅人、シッダールタ…吉岡秀隆。これは良かったんだよ。一瞬気づかなかったくらいだし。
でも…スッドーダナさん。どうしたの?
セリフ数が少ないなら「威厳を出すためかな?」って思えるんだけども、あれだけセリフ数があるのにあの棒読みは聞いてるこっちが辛い。
たぶん声の出演しておられた方(ちなみに声優さんじゃないです)が思っておられる以上に、感情の起伏を出さないと棒読みになっちゃうんだと思うんだ。


●バンダカが三白眼じゃない。
なんか某EXILEマンガの主人公みたいな顔になってた。
周りにあわせた結果かしら?
でも、最後のアホな死に方は原作どおりなので満足。
ただし原作だと死体は城内に入れてもらえるのに映画では放置(笑)


●疑問1
なんでチャプラの最後のセリフ、変えちゃったんでしょう?
「ハハ…串刺しだ。母さん、これでずっと一緒だね。」(←原作確認してないので、細かい部分は違うけどこんな感じ。
このセリフ言ってほしかった。


●疑問2
赤ん坊のシッダールタに会ったアシタ仙人。
会った途端に涙を流す→スッドーダナ王驚く→アシタ仙人「この子が偉大な人になる姿を老いた私が見られないのが辛くて…」
…のはずが、「涙を流す」「スッドーダナ王驚く」がカット。
あっても良かったと思うのに。


●疑問3
ラーフラ命名場面がカット。
子供ができたと告げるヤショダラ姫に、出家の邪魔になると思ったシッダールタが「ラーフラ(障害)とでも名付ければ良いだろう」っていう場面。やってほしかった。


●疑問4
シュードラとばれたチャプラが引き回される場面。
バルコニーから悲しそうに見るマリッカ姫に大臣が「わかっただろう?諦めろ。」というシーンがカットされたけど、カットの理由が分からない。


●ダイバダッタ登場まではできなかったなぁ。
続編やるなら、ダイバダッタとシッダールタの対比でがっつりとやってほしい。


●コーサラ国のビドゥーダバ王子も出てこなかった。
キャラとしては結構好きなのだけれども。
原作のビドゥーダバ王子の誕生&名付け場面で、父王が「濁点が多い名前の方が強そうに聞こえる!」と言ったのがすごく印象的で、このセリフを読んで以降、私は濁点の多い名前を見ると必ずこのセリフを思い出します。




こんな感じでした。
続編希望です。

客層は年齢層高めで、原作を読んで来た、という感じの人が多かった。
なので、本編入る前の予告で「ハガレン」が出てきたけど全然アピールにならなかったんじゃないだろうか。




さて、映画と直接関係のない話ですが。

映画を観終えて化粧室入ったら「白鳥の湖」が聞こえてきた。
「なんで羽生結弦?」と思ったけど、よく考えたら「ブラック・スワン」が公開中だからだった(笑)
で、そこでふと。
昨日がTHE ICE大阪公演のチケット先行販売抽選結果発表日だったことを思い出した。
慌てて携帯で結果確認したら…当たってました!
世界選手権はあんなに落ち続けたのに。

というわけで。
7月31日。THE ICEに行って、小塚くんと羽生くんと浅田真央ちゃん見てきます。
そのために頑張って働きます。