★ あと10日間で今年も終わる。学校が短縮授業になったので、小学生が昼過ぎから入れ替わりやって来る。子どもたちにとっては楽しいクリスマスにお正月だ。
★ さて今日は、吉村昭さんの「遠い幻影」(文春文庫)から「ジングルベル」を読んだ。
★ 極北の刑務所に勤める刑務官の話。その日は、軽微な罪で服役中の人々を指揮して、河川敷で砂利を回収していた。
★ そのとき、ある服役囚がスコップを交換したいといった。確かに壊れかけていたので、近くの工務店の倉庫まで行くことを許可した。
★ しかしそれから20分、男は帰ってこない。「まさか逃走」と慌てた刑務官たちは男の捜索に向かう。
★ しばらくして、男は見つかった。彼が逃走を試みた理由とは・・・。
★ 最近はスーパーを歩いていても一時ほどの「ジングルベル」は聞こえない。
★ 「ジングルベル」をBGMに、ツリーを立てた部屋で、ケーキを食べるといったステレオタイプはすっかり多様化した。「昭和は遠くなりにけり」ということか。
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