☆ 宮本輝さんの「青が散る」(文春文庫)上巻を読み終えた。面白い。
☆ 椎名燎平は、あまり気のすすまない大阪郊外の新設大学に入った。そこで、神戸の洋菓子店の令嬢・夏子に恋をし、長身の金子に強引に誘われてテニス部を創ることになった。物語は進むにつれて世界が渦巻き状に広がっていく。今まで隠れていた景色が開けていくようだ。
☆ 登場人物のキャラクターが冴えている。会話が面白い。大阪弁と標準語が巧みに交差する。自分自身の学生時代を思い出す。
☆ テニスにかける青春、恋心に揺れる青春。前途の未知数多いだけ悩みも多いが、その輝かしさは後年に分かる。時間をさかのぼることはできないけれど、燎平や他のキャラクターを通して追体験ができる。
☆ 小説には事実だけを追って速く読み進めたいものと、じっくり味わって読みたいものがある。この作品はじっくり味わいたいのだが、先を読みたい心が焦る。テレビで次週のドラマが待ちきれない心境だ。下巻に進む。
☆ 椎名燎平は、あまり気のすすまない大阪郊外の新設大学に入った。そこで、神戸の洋菓子店の令嬢・夏子に恋をし、長身の金子に強引に誘われてテニス部を創ることになった。物語は進むにつれて世界が渦巻き状に広がっていく。今まで隠れていた景色が開けていくようだ。
☆ 登場人物のキャラクターが冴えている。会話が面白い。大阪弁と標準語が巧みに交差する。自分自身の学生時代を思い出す。
☆ テニスにかける青春、恋心に揺れる青春。前途の未知数多いだけ悩みも多いが、その輝かしさは後年に分かる。時間をさかのぼることはできないけれど、燎平や他のキャラクターを通して追体験ができる。
☆ 小説には事実だけを追って速く読み進めたいものと、じっくり味わって読みたいものがある。この作品はじっくり味わいたいのだが、先を読みたい心が焦る。テレビで次週のドラマが待ちきれない心境だ。下巻に進む。