じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

「欲望の資本主義2020」

2020-01-05 09:30:20 | Weblog
☆ 毎年楽しみにしているNHKBS1スペシャル「欲望の資本主義」その2020年版を観た。今回は「日本」に的を絞って、その不確実性に言及していた。

☆ これまでのシリーズに比べて、少々期待外れだった。日銀の元上級スタッフなどへの果敢なインタビューを行っているが、結局は財政政策、金融政策への言い訳に留まっているように感じた。アベノミクスへの評価も中途半端な感じがした。

☆ 経済は今やグローバルだ。資本主義ともなれば歴史的に深く掘り下げなければ、解釈もまた変革も難しいのではなかろうか。木を見て森を見ない論議は近視眼的だ。「欲望」という点にこだわっているのは相変わらず面白いが。

☆ 財政政策も金融政策もその評価は後世に委ねなければならないが、世界経済の荒波の中で今のところ見かけ上はなんとかうまくやっているようだ(庶民の生活が豊かになったとは思えないが。統計では高齢者の動向に振り回されるから、働き盛りの人々の暮らしぶりはどうかな)。

☆ 今後も米中関係に大きく振り回されそうだ。

☆ 日本としては人口構成が変わらない限り、歳入は頭打ちで、社会保障費は膨らむ一方だ。人口が増えない以上、新たな技術革新か生産性を向上させるしかない。成長戦略が「原発、武器、カジノ」ではお粗末だ。

☆ 量的拡大がムリなら、質的転換を図るしかない。物質から精神へ、幸福度を高める施策は何かを考える必要があるのではなかろうか。「欲望」が資本主義の動因であるとするなら、その変革こそが資本主義の変革になるのではなかろうか。
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