じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

「体力・運動能力調査」から

2009-01-22 14:56:26 | 教育
★ 文科省が「全国体力・運動能力,運動習慣等調査」の結果を公表した。

★ 全体的な傾向としては、
  ①1985年の調査と比較して、全体的な運動能力が低下している。
  ②地方に比べて都市部の運動能力が低い(反復横とびを除いて)。
   特に握力やソフトボール投げのような腕力で差が出ている。
  ③中学生で運動習慣と運動能力が2極化している。
  ④朝食、テレビ視聴時間などの生活習慣と運動能力の間に相関がある。
  ⑤肥満については地域差がある。といったところだろうか。

★ 子どもたちは「学力だ、体力だ」と大変な時代になってきた。大人の配慮がいらぬお節介にならなければ良いのだが。

★ ともかく、当然のことながら、運動能力は運動をすれば増進することが明らかになった。であるなら、運動をしたい人が運動できる環境整備、運動が嫌いだったり苦手な人も「ちょっと体を動かしてみようか」と思うような環境整備は必要だろう。

★ 生活習慣との関係は根深い。特に朝食を摂るか摂らないかは、家庭の状況を垣間見るようなものだ。夜更かしの生活習慣や間食の問題もあるが、生活習慣の乱れは家庭生活の乱れを表しているとも言える。特に小学生の場合、きちんと朝食を食べさせることは親の責任だと思うのだが、それもままならない現実があるようだ。

★ 学力も運動能力も突き詰めれば家庭再生の課題と言える。また家庭でそうした環境が満たされないとき、地域社会や学校、行政的なサポートの在り方が問われる。

★ もう一つ感じることは、子どもたちに「体を使って自由に遊べ」といっても、それは物理的に難しくなってきている。都市部でどれほどの空地があるのだろうか。公園でのボール遊びは禁止されているし、不審者や自動車が子どもたちの脅威となっている。結局、特定の生徒だけを対象とした管理された遊び・スポーツにならざるを得ない。事故が起こった場合の責任の在り方も厳しく問われるようになってきた。

★ 調査結果は出たものの課題は山積だ。
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