じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

乾くるみ「イニシエーション・ラブ」

2019-11-06 17:09:14 | Weblog
☆ 乾くるみさんの「イニシエーション・ラブ」(文春文庫)を読んだ。

☆ 合コンの穴埋めに誘われたオクテの男子大学生。あろうことか参加した女性に一目惚れをしてしまった。前半3分の1ほどは初心な純愛って感じで進行。中盤は濃厚なラブシーンにドギマギ。そして後半3分の1ほどは、男の本性が露呈される。

☆ ちょっと女の子にモテるからって二股をかけるような男は地獄に落ちればいい。率直にそう思ったが、どうやら鈴木君(主人公)の将来は暗そうだ(シメシメ)。

☆ 「必ず二回読みたくなる」って帯にあったが、最後の2行のことかな。グサッと胸にナイフを刺されるような終わり方だった。鈍感な鈴木君は気づいたかな。

☆ 時代設定が1980年代後半、「男女七人夏物語」って懐かしい。バブル期に差し掛かった辺りかな。リアルタイムで観ていた人々はもはや熟年世代だ。

☆ 10代後半から20代前半の恋愛はまさにイニシエーション・ラブ(通過儀礼)なんだろうね。女性の傷の方が大きいように思うけれど。
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