じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

大学全入時代

2006-06-17 01:11:28 | 教育
★ 大学募集定員が大学への入学を希望する人数を上回ると言う大学全入時代が間近に迫っている。大学の間では生き残りをかけた壮絶な生徒争奪戦が繰り広げられ、既に「勝ち組」「負け組」が決まりつつある。これからは倒産する大学も珍しくはなくなるだろう。

★ 最近、私立高校が学習塾を対象とした説明会を開く機会が増えた。かつては学習塾など歯牙にもかけなかったような学校まで今では「学習塾様」といった待遇である。この傾向は私立高校に限らず、公立高校にも見られる。公立高校も学区が次第に拡大され、こちらも統廃合されないように特色を出そうと必死な努力が重ねられている。「営業」など考えたこともなく「殿様商売」をされていた先生方が今では学習塾回りをされていたりする。さながら教材屋さんである。学習塾のオーナーとしては祭り上げられたようでこそばさも感じるが、学習塾業界同様、「学校」も競争が激しくなり大変だなぁと同情もする。

★ ところで、大学全入時代と言ってもそれは18歳人口をもとにした数字であろう。日本の場合、大学への進学者は高校を卒業する現役生と卒業後1~2年の浪人生が大部分を占める。アメリカのコミュニティスクールなどでは、年齢にかかわりなく学びたい人が学びたいときに学べる環境があるように聞いたが、日本の大学でも社会人をもっと受け入れるように努力をすればよいのではないか。そのためには入学システムの見直しが必要だろうし、学習意欲のある社会人がもっと気軽に大学に入れるようにしてもらいたいものである。そうすれば国民の学習ニーズも満たされるし、大学も経営的に安定できるのではないか。

★ いずれにしても、時代にそぐわない大学、経営努力をしない大学が淘汰されるのは仕方のないことであろう。ただ大衆に迎合するだけの大学もどうかと思ったりもするけど、大学院が充実してきた今日、大学は大衆化し、かつてのアカデミズムは大学院に委ねればよいのかも知れないね。
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