じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

荻原浩「砂の王国」(下)

2019-01-11 02:42:33 | Weblog
砂の王国(下) (講談社文庫)
クリエーター情報なし
講談社


☆ 荻原浩さんの「砂の王国」(下)(講談社文庫)を読んだ。

☆ 証券マン・山崎遼一は落ちぶれてホームレスに。そこで考えた「宗教ビジネス」。不思議なカリスマ性のある仲村を教祖に、文才と詐欺師の才覚に恵まれた龍斎という男と「大地の会」を始める。アイデアと演出、地道な努力の結果、会員数はうなぎのぼり。1万人にも達しようとしていた。

☆ 金銭的な潤いの反面、山崎の心と身体は病んでいく。そんなとき、彼は権力闘争に敗れて・・・。

☆ 前半はホームレスの生活を克明に、中盤は宗教ビジネスの実態をドラマチックに、後半はスリリングな逃走劇。

☆ 「恵まれた人生などどこにもない。すべてを満たした人間は誰もいない。誰かと比べているかぎり、何かを欲しがり続けるかぎり、人は恵まれず、満たされない」(410頁)

☆ 主人公が得た悟りに共感する。
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