じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

武士の家計簿

2006-09-13 12:25:20 | Weblog
★ NHKの「知るを楽しむ」シリーズ「歴史に好奇心」で武士の家計簿が取り上げられていた。解説は「武士の家計簿」(新潮新書)の著者、磯田道史さん。

★ さすがに専門家の解説はわかりやすい。著者自身が研究を楽しんでおられるから、見るものにも面白さが伝わってくる。それにしても、働きすぎて借金が増えるというのは、武士というのも大変な身分だと思う。「武士は食わねど高楊枝」とは言うけれど、やはり食べなきゃ腹も減る。なまじ見栄があるだけ交際費もかさむ。

★ 「武士の家計簿」で取り上げられている加賀藩の会計役の一家はさすがに会計役らしく借金の返済法も見事だった。ただいくら返しても次の借金がかさむように社会構造ができているのでは、彼らの努力も焼け石に水だったのかもしれない。結局は社会の構造的な矛盾を解決しない限り、堂々巡り。借金に追われて生き続けなければいけないんだよね。この点は時代を越えて今も同じか。

★ 折りしも、自民党ではグレーゾーン金利をめぐり攻防が行われている。借りる方から言えば金利は安いほうがいい。15%でも破格に高い金利だ。27~29%などは、まさに高利貸しだ。もちろん自由市場だから、そんな高金利でも借りたい人がいるのも事実。問題はこの点だ。ワーキングプアと呼ばれる人々が増えている時代、その原因の一端は借金だろう。ちょっとした借金も返す段になると生活を圧迫する。するとまた借金をすることになる。そして雪ダルマ式に。

★ 借りたら返すのは当たり前。これは当然だけど、最近は大手銀行まで消費者金融で儲けている。大手ならそれなりに低金利で融資してくれてもいいのになぁ。儲かっているのだから。それに政府ももっと低金利で融資してくれる仕組みはできないのかなぁ。いつの世も、カネ・カネ・カネの世知辛い世の中だ。
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