☆ 「日本近代短篇小説選」(岩波文庫)から佐多稲子さんの「キャラメル工場から」を読んだ。
☆ 不景気のせいなのか父親は定職に就かず、子だくさんの上に、病人まで抱えることになった。小学5年生のひろ子は父親からキャラメル工場で働くことを勧められる。学校には行かずに。
☆ このシリーズはプロレタリア文学が多い。ちょうど昭和初期というのがそういう時代だったのだろう。不景気によって失業者が増え、やけっぱちになった男たちは酒に走る。そのしわ寄せは小さな労働者を生み、彼らの稼ぎも多くが搾取されている。
☆ 郷里の学校の先生からの手紙。「誰かから何とか学資を出してもらうように工夫して」、「小学校だけは卒業する方がよかろう」とのこと。学校の先生も官僚機構の底辺にいて、自らができることの限界を感じているのであろうが、子どものことを慮っているように見えて。結局はプレッシャーを加えるだけの手紙だ。憤りを感じた。
☆ すべてがひどい時代だ。
☆ 不景気のせいなのか父親は定職に就かず、子だくさんの上に、病人まで抱えることになった。小学5年生のひろ子は父親からキャラメル工場で働くことを勧められる。学校には行かずに。
☆ このシリーズはプロレタリア文学が多い。ちょうど昭和初期というのがそういう時代だったのだろう。不景気によって失業者が増え、やけっぱちになった男たちは酒に走る。そのしわ寄せは小さな労働者を生み、彼らの稼ぎも多くが搾取されている。
☆ 郷里の学校の先生からの手紙。「誰かから何とか学資を出してもらうように工夫して」、「小学校だけは卒業する方がよかろう」とのこと。学校の先生も官僚機構の底辺にいて、自らができることの限界を感じているのであろうが、子どものことを慮っているように見えて。結局はプレッシャーを加えるだけの手紙だ。憤りを感じた。
☆ すべてがひどい時代だ。
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