じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

吉村昭「海馬」

2023-10-26 17:47:35 | Weblog

★ 昨日から今日にかけて塾生が2人増えた。高3と中3。受験が迫ってきての駆け込み入塾。うちの塾は最後の頼みということか(笑)。それはそれで、何とか志望校に入れるように頑張りたい。

★ さて今日は、吉村昭さんの「海馬」(新潮文庫)から表題作を読んだ。「海馬」はトドと読む。

★ どんな過酷な環境の中でも、人が生きるところに物語が生まれる。この作品は北海道、極北の地で海馬を撃って暮らしている人々の話。

★ この地では流氷と共に海馬の群れがやってくる。そして漁師が仕掛けた定置網や刺し網を破り、獲物をごっそりと食っていく。この被害を防ぐため、海馬が駆除される。海馬の方も簡単には仕留められない。人と海獣との知恵比べである。

★ 物語はあるハンターの生い立ちや家族や恋愛などを描いていく。

★ 先日の朝日新聞、渡邊英理さんの「いま、文学の場所へ」を読んだ。そこで紹介されたいた、小泉綾子さんの文藝賞受賞作「無敵の犬の夜」が面白そうなので、「文藝 冬号」を買い、読み始めた。

★ 今回は特別な年ということで短篇部門も設けられていた。受賞作は西野冬器さんの「子宮の夢」。女子高校生らしい。年寄りにとって読みやすい文章ではないが、最近の子の子宮感覚と言うところか。

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