じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

吉本ばなな「ミイラ」

2023-10-14 18:53:25 | Weblog

★ 高校の中間テスト、国語で吉本ばななさんの「バブーシュカ」が範囲ということで、読んでみようと思ったが、収録された本が手元にない。

★ 高校生にあらすじを聞いた。彼氏の母親が亡くなった。母親は一人で彼を育てたから、彼の喪失感は半端ではない。主人公の女性は彼をなぐさめよう、励まそうと声をかけたり振舞ったりするが、どうやらそれは逆効果。ある日、風邪をひいて声が出にくくなり、表情や身振りで彼とのコミュニケーションをとっていると、それが彼の心に響いたという話。(伝聞なので、本当にそうなのかは自信がない)

★ 「バブーシュカ」は後日に譲るとして、今日は吉本ばななさんの「体は全部知っている」(文藝春秋)から「ミイラ」を読んだ。

★ 夜の公園、主人公の女性は若い男性から声をかけられ、彼の住居に向かう。折しも近隣では殺人事件が起こっており、危険を感じてはいたが、「発情」に抗しきれず、数日彼と性交三昧の時を過ごす。

★ エジプトで発掘をしているという彼は、長年、愛した猫をミイラにして保存していた。彼女もミイラにされてしまうのか。そんなスリルも味わいながら、物語は進んでいく。

☆ 恋愛、性欲。「種」を残すためのホルモンの為せるわざだろうが、燃えるような恋心、嫉妬、そしてその裏返しのような憎悪。不可思議なものだ。

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