じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

「モース オックスフォード事件簿」

2023-07-09 10:19:39 | Weblog

★ 本棚から懐かしい文庫を取り出した。川副国基著「現代評論」(学燈社文庫)だ。発行年は書いていないがそこそこ古い。私が大学受験のときに利用したものだ。

★ 阿部次郎「三太郎の日記」、安倍能成「日本人として」、土井光知「文学序説」、小泉信三「読書のすすめ」、和辻哲郎「面とペルソナ」「風土」、三木清「哲学入門」「人生論ノート」「構想力の論理」、小林秀雄「様々なる意匠」「私小説論」「ドストエフスキイの生活」「無常といふ事」「私の人生観」「考えるヒント」、丸山真男「日本の思想」、加藤周一「雑種文化」、そのほか唐木順三、吉川幸次郎、桑原武夫、伊藤整、亀井勝一郎、中村光夫と錚々たる論客の名文が解説されている。

★ 昨日はドラマ「モース オックスフォード事件簿」のシーズン5まで観終わった。オックスフォード市警に配属された新米刑事モースがさまざまな事件に遭遇し、成長していく物語。時代が1960年代後半というのも特徴だ。

★ 第二次世界大戦を生き抜いた人々と戦後生まれの若者との軋轢。翳りを見せるかつての大英帝国。誇りだけは高尚ながら経済的に行き詰まる時代。静かな大学の街、オックスフォードにも時代の波が押し寄せる。

★ 「モース」を観ながら、和辻哲郎さんの「風土」を思い浮かべた。どんよりしたイギリスの気候。雨の日も多そうだ。そこで暮らす人々もなぜかどんよりしている。

★ カリフォルニアやフロリダのまぶしい太陽とは違った風土。それがまた魅力だ。

★ ほぼ100分の作品で、少し腰を据えて観なければならないが、ハマれば次々とエピソードを見続けることに。作品は第6シーズンで大転換。シーズン9で最終章となるようだが、配信を待ち焦がれる。

 

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