じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

朝井まかて「阿蘭陀西鶴」

2022-09-18 02:47:18 | Weblog

★ 台風が接近中。第二室戸台風や伊勢湾台風並みの強さで上陸しそうだ。

★ 録画してあったNHK「100年インタビュー 稲盛和夫」(2014年)を観る。稲盛さんの経歴や経営哲学がよくわかった。稲盛さんを見ていて、経営とは人柄であると思った。人を引き付ける魅力。無私、利他の志ゆえか。学ぶところが多かった。

★ 深夜、映画「ひまわり」(1970年)を観た。愛し合う二人を戦争が引き裂く悲しい話だった。この映画は何といっても広大に広がるひまわり畑とヘンリー・マンシーニのテーマ曲だ。ロケ地はソ連時代のウクライナ。今はどうなっているやら。

★ 朝井まかてさんの「阿蘭陀西鶴」(講談社文庫)を読み終えた。江戸の作家、井原西鶴を目の不自由な娘・おあいの視点で描いている。

★ 西鶴といえば元禄文化の浮世草子作家で、代表作は「好色一大男」「日本永代蔵」「世間胸算用」ということは知っていたが、もともと俳諧で著名だったとは知らなかった。

★ 松尾芭蕉や近松門左衛門も登場し、元禄文化花盛りだ。

★ おあいはハンディキャップにもかかわらず、早くに亡くなった母親に仕込まれた腕で家事に励んでいる。それだけに最後のシーンはジーンと胸が熱くなる。

★ 「そしらば誹(そし)れ、わんざくれ(どうとでもせえ)」と威勢の良い西鶴。風変わりな表向きとは裏腹に不器用に娘を愛する姿が伝わってくる。

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