じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

乃南アサ「かくし味」

2022-09-08 16:59:02 | Weblog

★ 冷蔵庫に茄子が残っていたので、Youtubeの見よう見まねで「茄子味噌」をつくってみた。茄子を細かく切って塩水につけてあくを抜き、油でいためて味噌と砂糖、土しょうがで味付けをするといった簡単なもの。それが意外においしかった。

★ ということで、今日は乃南アサさんの「不発弾」(講談社文庫)から「かくし味」を読んだ。

★ 2年間の結婚生活が破綻し、一からやりなおそうという男。久しぶりの一人暮らしで、住まいの近くの飲食店探索から始める。「みの吉」という店。古くさいたたずまいで、よく今まで残っていたなぁと思えるような店。それでも「煮込み」は絶品とかで、いつも満席。ほぼ毎日常連で埋め尽くされているようだ。

★ その日は珍しく、席が空いていた。気難しいと思っていた女将さんは意外と愛想よく、一番奥の席に案内してくれた。そして遂に「煮込み」を食べることに。噂通りの絶品だった。時間がたつと、一人二人と常連がやってきた。今日は常連の一人の葬式があったとかで、湿っぽい雰囲気。その常連は今男が座っている席によく腰かけていたらしい。

★ 最初は身の置き所がないような居心地の悪さを感じたが、しばらくすると常連たちに囲まれて、男はもはや店の馴染み同然になっていた。それから男の「みの吉」通いが始まる。常連の関心は「煮込み」のかくし味のこと。

★ 月日は流れ、常連の何人かは亡くなり、入れ替わるように新しい常連が生まれた。こうして「みの吉」は生き続けてきた。しかし、遂に終止符が打たれる。店の親父が死んだのだ。85歳だから天寿を全うしたのかも知れない。

★ 常連は店で最後の「煮込み」を食べ、そして「かくし味」の真相を知る。

☆ 最近、冷凍炒飯にはまっている。まずはニチレイの「本格炒めチャーハン」。控えめな味付けに焼き豚のうまさがアクセント。続いて、「具材たっぷり五目炒飯」。シャキシャキとしたタケノコのアクセント。そして、マルハニチロも「あおり炒めの焼豚炒飯」。ご飯のパラパラ感が良い感じだ。それぞれにおいしい。

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