じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

森村誠一「単位の情熱」

2022-02-24 15:47:00 | Weblog
★ 京都府公立高校の前期試験の結果が発表された。合格した人はおめでとう! 残念だった人は中期試験で頑張ろう。

★ そもそもこの制度(前期・中期・後期)、優秀な生徒を試験日の早い私学にとられないようにする公立の防衛策だ。だから、普通科の場合、志願者の30%しか合格しない。残る70%は中期でほぼ全員合格する。私学に圧され劣勢の公立の苦肉の策と言える。

★ ロシアのウクライナ侵攻はコロナ禍の世界に新たな禍をもたらしそうだ。それぞれに言い分はあるだろうが、力まかせに国境線を変えるというのはいかがなものか。ロシア帝国主義の復活か。またもや冷戦か。中国の動きも気になる。

★ そんなご時世の中、森村誠一さんの「単位の情熱」(徳間文庫)から表題作を読んだ。先日、テレビで「刑事の証明6」が再放送されており、その原作というので読んでみた。原作とはいいながら、内容は全く異なるもので、共通するのは登場する人物の苗字ぐらいだろうか。

★ 「単位の情熱」はホテルが舞台。創業者の孫娘が宿泊中に高価な指輪をなくしたというので、客室係の女性が疑われる。孫娘は「潔白なら指を切れ」と理不尽な要求。1か月後、客室係の女性が指のない遺体でみつかり、物語が進む。

★ 「単位」とは、資本主義社会の中で脱個性が要請され、1単位としか見なされない労働者のこと。彼らは名前ではなく数でしか存在価値がない。物語の背景としてそうした人間疎外が描かれている。

★ 「FBI 指名手配特捜班」の第1シーズンを観終えたので、次は「シカゴ ファイア」(2012年)を観始めた。カメラワークが良い感じだ。

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