じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

三浦しをん「冬の一等星」

2020-08-16 19:54:17 | Weblog
★ 乃南アサさんの「岬にて」(新潮文庫)から「今夜も笑っている」を読んで、引き続き三浦しをんさんの「きみはポラリス」(新潮文庫)から「冬の一等星」を読んだ。

★ 「今夜も笑っている」は、夏の話。閑静な住宅街で毎夜聞こえる下品な笑い声。女性の声のようではあるが、結局誰の笑い声なのかわからないままエンディング。オチがないから一層不気味だった。

★ 一方の「冬の一等星」は冬の底なしの夜空を感じさせる話。車の後部座席で寝ることが好きな主人公。彼女の幼い頃の体験談。親の目を盗んで車で寝ていると、なんと動いているではないか。それも見ず知らずの男が運転している。男は文蔵と名のり、西に向かっているという。強盗、誘拐というところだが、この文蔵、実に優しい。幼い主人公の話を聞いてくれて、星座の話を語ってくれた。さて、どうなることやら。

★ 「うさぎ座」っていう星座を初めて知った。
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